急いで顔を上げると、水を差し出していたのはリクだった。
見渡すと聞こえるのはたくさんの賞賛の声。(1人を除いて)
思わず口角が上がってしまう。
これで少なくともダンス面で足を引っ張ることはない、と内心安心した。
体力のなさは由々しき問題だけど。
次々と投げかけられる質問に一気に答えていく。
さっきまでの雰囲気はどこに行ってしまったのだろうか。
一応日本人だからね、と心の中でツッコミを入れる。
その後も質問は止まることを知らず、私は忙しなくその一つ一つに答えていった。
一通りの質疑応答が終了し、一息ついていると
今まで一言も発していなかったシオンが突然口を開いた。
その表情はなぜだかものすごくバツが悪そうだ。
彼が一呼吸して、覚悟を決めたようにこちらに向き合う。
そして
風を感じるくらいの勢いで全力で頭を下げてきた。
思いがけない急な謝罪に、返す言葉も見つからない。
ただ、見ている限り、これは誠意がこもった本物の謝罪だ。
顔をあげてください、となんとかして謝罪の姿勢から直させる。
そのために髪も切りましたし、と笑って付け加える。
本当の目標が違うところにあるとは言え、この言葉に嘘は一切ない。
今は言葉でしか伝えることができないけど、少しずつ、行動で伝えていくつもりだから。
それまでは待ってて。
いつもいいねありがとうございます♪
追記
本来ならこの時期にNCT WISHという名前はまだないということに今気づきまして…💦
(いくら注意書きしたからと言ってもこれはちょっとミスりました笑)
でもここまで来ちゃったので最初からNCT WISHということにして頂けないでしょうか🙇
ガバガバでごめんなさい🙏












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。