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第1話

1話:俺が嫌いなアイツ
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2024/02/10 05:11
『なぁ、あそこに居る祐樹先輩隣の高校の番長もシメたらしいぞ…』

『まじ?流石あれだよな、「無敵の男」!』

学校の廊下を歩いてる最中そんな声が聞こえた
俺の名前は安藤祐樹。あんどうゆうき高校3年。皆から見たら俺は「無敵の男」らしい……
ここは俺が通っている『星月高校』ほしづきこうこう
さっきの話に戻るが、俺は「無敵の男」らしい。

祐樹『(今日は来ないか?来ないのか?)』





それは"あいつをのぞいて"の話だ。





??『安藤』

一瞬でも今日は学校来ないかなと思った俺に希望を返して欲しい。

優斗『おはよう』

祐樹『……』

挨拶をしてくる"アイツ"に俺はムカつき反面焦り反面の顔を見せすぐに違う方を向く。

違う方を向いた俺に混乱を隠せないような顔をしている、こいつの名前は五十嵐優斗いがらしゆうと
俺はこいつのことが……










嫌いだ

そう……あれは3日前……

__________________

路地裏_21:00

祐樹『(母さんこんな時間に買い出しさせるとか……)』

めんどくさい雰囲気を出しながら路地裏を歩く

祐樹『ッ!?』

後ろから誰かわからない人に腕を掴まれる。
何がどうなってるんだ?頭の中の整理がついていない時
ドサッ!という音と同時に路地裏の壁に自分の体を投げ出された。

『なぁ、お前金持ってんだろ?お兄さん達に貸してくれるかな〜?』

スーツを着てるまさにヤクザっぽい人達が俺にせがむ。
それに対して俺は

祐樹『は?お前らふざけ……』

言いかけた時、カチッという嫌な音が聞こえた。






銃だ。
冷や汗がでてきた。これは本格的にやばいぞ。

『なーどうすんだよ?貸してくれねぇとこれ、撃つぞ?』

祐樹『ッ……』

俺はこいつらに負けたくない
今まで全勝の俺のレッテルが汚れるからだ

祐樹『お……俺は……ッ』

いや……相手は銃持ってんだぞ。拳でかかれない卑怯な男相手にしても拉致があかねぇんだ。ここは引くしか……

『おい』
という声が聞こえ、振り返る。




優斗『高校生にカツアゲとか最低ですね。』

『……は?』

初めて見る男が急に現れる。同級生だろうか?
まじめそーなヤツだし、どうせ逃げ出すだろ。そんなことを思っていたが……
そいつはかっこよかった

『ッグハっ!』

『ッなんだこいつッ!?』

そいつは銃を奪って次々にヤクザたちを殴り倒す。

銃をヤクザの方へ向けてそいつはこう言う

優斗『ここまで来てもなにか言えるのか?』

『チッ……クソがッッ!!』

そしてヤクザたちは路地をぬけて逃げていく

祐樹『あ、ありがとな…』

優斗『…俺は五十嵐優斗です。貴方は安藤祐樹ですよね?』

祐樹『は?なんで知って……』

言いかけた時食い気味にこう答える

優斗『じゃあ同い年ですね、よろしく祐樹』

笑顔もキレてる顔も見せずに去っていった。

助かった。けど……

だけど……
だけど……
だけど……!!!











俺はこいつが嫌いになった。
なんでかって?
俺の全勝のレッテルを剥がされたからだ!!

____________

という理由で俺はコイツ、五十嵐優斗が嫌いなのだ。
優斗『無視しないでくれ』

絶対に反応してやらねぇ……こいつになんか!!
俺はムカつきながら廊下をスタスタ歩く

優斗『そうか……まあ、安藤が俺に助けられた事実はかわらないがな』

と言って俺の後ろをついてくる

祐樹『ッ……!くそがあああ!』

こんなやつ……普通だったら殴んのに!
俺より強ぇし事実だから言い返せねぇんだよ!あー!
ほんとにこいつは嫌いだ!!!!!

1話終

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