図星……図星
そんな事ばっか考えていたら
気づいた放課後になっていた。
周りの女子達は遊びの話や恋バナで盛大に
盛り上がっていて、心底羨ましかった。
別に親の事を憎んでる訳じゃない。
ただ、普通の学生だったら。そう思うだけ。
下駄箱に行くまで気づかなかったのヤバい。
土砂降りと言う程ではないが、傘は必須
天気予報見とけばよかった。傘は勿論ないから
一旦教室に戻ってジャージを着てから帰ろ。
今日はあんまりいい日じゃないみたいだった
職員室前を通るとプリントを渡している
ウェンが居た。意外と真面目だから
あのウェンが忘れ物なんて珍しいな
ウェンと一緒に階段を上がる。
一段ずつ上がる私に対して
ウェンは一段飛ばしで階段を上がる。
高校生にもなって階段でグリコなんて
おかしいかな。すごく懐かしい感じがした。
小さい頃もよくこうやって遊んで
たまに喧嘩したり転けたりして泣いて。
でもお互い時間も無くなってきて、離れたり
それでもウェンは私の近くに居てくれた。
その関係がウェンが望んでいなくても
16年間ずっと一緒に育ってきて
こんな事も気づかなかったなんて。
普通の会話をしながら階段を降りる
どうやらウェンが傘を持っているみたいで
ウェンの傘に入りながら帰る事にした。
やっぱり幼なじみってだけあって
ウェンといると一番安心できる気がする。
一緒の傘に入るのだって抵抗ないし
遠回りなのに自転車で送ってくれるし
出会った日なんかはアイス奢ってくれたり
気使って飲み物買ってくれたり…













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。