阿部「みんな、ちょっといい?」
夕飯の片付けをしている中、亮平がみんなに声をかけた。
向井「阿部ちゃん、どうしたん?」
みんなが手を止めて、またダイニングに戻ってきた。
阿部「調べてわかったんだけど…、」
と、前置きをして神妙な顔をした。
亮平は、寝る時間を削ってまでも鬼神について調べてくれていた。
阿部「鬼神を全て倒し切ることはできない」
あなた「どういう…、こと?」
阿部「俺らは、今まで大彗星までに倒す目的で動いてきたでしょ?
でも、人が人であり続ける限り、消えることはない」
亮平の説明はこうだった。
鬼神は、人間の欲望や失望、苦痛、恐怖などをエネルギーとして、どんどん湧く。
そして、人間を喰らい、強体になる。
人間はその恐怖で、鬼神を恐れる。
そのサイクルが永遠に続く、と。










編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。