第11話

胡蝶の旋律(2) あんずside
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2021/02/26 08:24 更新
 ___図書室の地下室にて。
………
あなた
………あの、宗さん…?
マドモアゼル
“宗くん、拗ねちゃってるのよ”
あなた
“拗ねている”…?
マドモアゼル
“あなたちゃんがずぅっと他の子たちに独占されているから………。
可愛い…♪”
ノン!マドモアゼルッ!
余計な事を言うんじゃないッ!!
マドモアゼル
“ウフフ…♪”
 楽しそうに笑うマドモアゼルちゃんと、指摘された通り不貞腐れた顔をしている宗さん。

 そして、その2人と困ったように引きつった笑みを浮かべて向かい合って座るあなたちゃん。

 何故なら___。
小僧、僕の前であなたとイチャつか
ないでくれるかね!?
夏目
兄さんが嫉妬するなんて珍しいネ?
〔ニヤニヤ〕
 片腕に、しっかりと夏目くんが抱き付いている
から。
あなた
すみ…ません、そろそろお昼休みが………。
余裕を持って、そろそろ帰りましょう…?
夏目
じゃア、ボクと一緒に帰ろうカ…♪
あなた
いえ、あんずちゃんと戻ります
あんず
!?そうだね___
夏目
ふぅン…?
同じクラスなのニ、ボクをおいて行く
んダ………。一緒に行こうヨ………
ノン!小僧ッ!!
何度言えば良いんだねっ!?
 宗さんと夏目くんが揉めに揉めている時、ふと
あなたちゃんが私に向いた。
あなた
“あんずちゃん、どうしよう…?”
 口の動きからして、こう言ったんだろう。
あんず
“こっそり抜け出そうか”
 コクリとあなたちゃんは頷く___。
夏目
あなた、行かせないヨ?
あなた
みゃっ…!?
あんず
ぐう………
 あなたちゃんが動こうとすると、怖いくらいの満面の笑みで夏目くんはあなたちゃんの腕を引いた。
あなた
ね、本当、お昼休み終わるから………
夏目
ボ、ク、と、帰ろウ?
あなた
何かされそうだから………(小声)
夏目
何もしないのニ…♪
あんず
いやいやいや、その笑顔はどっちの
笑顔!?
 あなたちゃんはオロオロと何度も宗さんと夏目
くんの顔を見比べ、私に不安そうな眼差しを向け、控えめに話を切り出した。
あなた
しゅ、宗さんには、また別に企画して
いるライブの衣装をお願いしても宜しい
ですか…?
別に企画?
あなた
お披露目ライブを終えたら、生徒会に
嘆願しに行こうと話し合っていて
………別に構わないがね
あなた
!ありがとうございます…!!
 ___最近分かった事がある。
あなた
〔エンジェルスマイル〕
ッ…!?///
 あなたちゃんのエンジェルスマイルは何よりも場を治める力があるという事を…!!
あなた
では…帰りましょうか。
___夏目くんも一緒に
夏目
!………勿論…♪
あんず
そうだね
 そうして私たちは無事、教室へと帰って行ったのでした。
 めでたしめでたし__っじゃない!!
 ___教室にて。
うわ~んっ、あなたちゃん無事!?
あなた
ぶ、無事ですよ…?
スバル
全っ然…全っ然姿見えなかったから、
すっごく心配したんだよ!!
あなた
心配かけてしまって、ごめんね…?
北斗
姫…!!
あなた
うーんと、北斗くんは取り合えず立膝で
私の手を取るのはやめようか?
 教室に戻ると、とんでもなくみんなに心配されていました。

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