第8話

好き
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2020/10/15 11:00 更新
学校に着いてからも、日直で忙しそうな秀太を横目で見ながら、実彩子と話していた。
実彩子
実彩子
やっぱりいつ見てもかっこいいなぁ〜
あなた
…あの、実彩子さん、私に秀太が好きって言ってから表に出しすぎじゃないですかね…
実彩子
実彩子
んだって、かっこいいもんはかっこいいでしょ?
あなただって、與くんのことかっこいいと思うでしょ?
あなた
まあ…そうだけど
少し恥ずかしくなって目線を逸らす。
実彩子
実彩子
…さてはあなた、照れてるな?
あなた
〜〜もう、あんまり見ないでよ///
実彩子
実彩子
てかさ〜、いっそのこと與くんに告白しちゃえば?
あなた
…え、告白?
実彩子
実彩子
絶対上手くいくと思うんだけどな〜
あなた
いや…告白とかはいいよ
関係崩れちゃう可能性もあるし
実彩子
実彩子
ん〜そっか〜
あなた
…実彩子が秀太に告白するんなら私も考えるけど
実彩子
実彩子
いや!私はまだそういうのはいいから!
実彩子が即答する。
あなた
…付き合いたいと思わないの?
実彩子
実彩子
うーん…付き合えると思えないんだよね
あの子自分の恋愛にはかなり疎そうだし
あなた
あの子…笑
実彩子
実彩子
それに…いや、なんでもない
あなた
え、何教えてよ
実彩子
実彩子
いや〜、やっぱりいいや
あなた
ふーん?
秀太
秀太
…やっと終わった…
日直の仕事を終えた秀太が私達のところに来た。
あなた
お疲れ
秀太
秀太
おう…本当にな
てか、何の話してたの?
あなた
…!
何てタイムリーな…
実彩子
実彩子
2人で恋バナしてたのよ〜
秀太
秀太
ほーん、恋バナつっても與のことじゃないの?
実彩子
実彩子
まあそれもあるけどね〜
あなた
あ、そういえば秀太さ、好きな人とかいるの?
実彩子
実彩子
ちょ、あなた…!?
あなた
いーからいーから
秀太
秀太
…好きな人、ねぇ
まあいないこともないけど
あなた
え、まじ?
実彩子
実彩子
………( ºΔº )〣
おいおい実彩子、顔に出とるぞ…
秀太
秀太
自分が恋愛してないのに他人の恋愛相談乗れないだろさすがに
あなた
まーそうか
え、誰?
実彩子
実彩子
………(誰なんだ!?)
秀太
秀太
…それは言わねーよ
あなた
えっ、なんで!
秀太
秀太
女子の間で広められたらシャレにならないし
あなた
いや、そんなことしないって!
この照れ屋さんめ。
秀太
秀太
…どうだかな〜
まあ、言わないから
実彩子
実彩子
………秀太、好きな人いたんだ…
秀太が去ってから、実彩子が呟く。
あなた
いや、まだ実彩子だって可能性もあるじゃん!
実彩子
実彩子
ん〜、私じゃなさそう
これなら、好きな人いるって聞く前に気持ち伝えておけばよかったかもなぁ
実彩子の可能性だってないわけじゃないけど…でも、気持ち伝えないと失敗することだってあるのか。
…私、真ちゃんに告白しようかな…
そう思っていた時、真ちゃんから電話がかかってきた。
あなた
もしもし!
真ちゃん
真ちゃん
あっ、あなた?今いい?
あなた
う、うん!
電話越しだと、いつもと違う声に聞こえる。
真ちゃん
真ちゃん
あのさ…クラスメイトの子のこと、ちゃんと断ったよ
あなた
あ…そうなんだ
真ちゃん
真ちゃん
もし、断れてなかったら、今こうやってあなたに電話することも無かったと思うし…本当にありがとな
あなた
え、いや、私はそんな…
真ちゃん
真ちゃん
あなたに背中押してもらったから前に進めた
あなた
…っ
そうじゃないのに。
あなた
っ、違うよ
真ちゃん
真ちゃん
…え?
あなた
私が「付き合って欲しくない」って言ったのは…真ちゃんがあの子に取られて欲しくないって思ったから
あなた
…私、真ちゃんのことが好き
私は、真ちゃんの答えが聞きたくなくて、通話を切った。

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