Jimin side .
15時頃、ユラちゃんがやっと目覚めた
寝顔が可愛くて首を絞めちゃう僕の癖、本当に治らないな。
苦しそうにもがくユラちゃんも可愛くて、もっと堪能したいと思ったけど今は何とか抑えてこの辺にしとこうと手を離した。
それからのユラちゃんはパニック状態。
だって目が覚めたら、首を絞められているし見知らぬ場所にいるんだもんね
本当に分からずやだな、少しずつだけどアプローチしてきてたのに
だから早く手に入れようと、ここへ閉じ込めようとしたのに。
素敵な部屋でしょ?
ベッドも、机も、椅子も、クローゼットも、棚も置いてあるから普通に過ごすのには十分な家具が揃ってる。
今まで誘拐してきた子達が使ってたってことは内緒だけどね。
でもユラちゃんの反応は、僕の期待しているものじゃなかった。
何が足りないのかな、もっと女の子らしい部屋が良かったのかな、などと考えていると
その不満そうな表情は、そんな理由だったんだ。
それにテヒョンの名前は出して欲しくなかったな、まだテヒョンが好きなのかな、
考えたらキリがない、イライラする。
でも僕にも策がある。
テヒョンにこの子は渡さない。
こう言ったのは、テヒョンが今までしてきたことを僕が言って分からせるため。
そんなテヒョンが人を幸せにできるの?って言ってやるんだ。
ユラちゃんは突然のことで戸惑っているだけだよ。
僕と一緒に暮らせば、きっとすぐに慣れてくるはずだ
僕はね、本気なんだよ。
ねえテヒョン、返して欲しいって言うならさ。
二度と裏切らない、ユラちゃんだけを愛するって誓う事なんだよ?
その覚悟、お前にはあるの?ㅎㅎ
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。