第55話

chapter55
1,632
2023/06/28 15:32




それから特にクラウチJrからの接触もなく、
ついに、トライウィザード・トーナメント
の最終試練が始まった。







あなた

(いよいよこの日が来たんだ...)

あなた

(ルーピン先生達を信じよう...!)




アルバス・ダンブルドア
アルバス・ダンブルドア
ムーディ先生が、 
優勝杯を迷路に隠した。
アルバス・ダンブルドア
アルバス・ダンブルドア
場所を知っているのは先生だけじゃ。
アルバス・ダンブルドア
アルバス・ダンブルドア
最初に優勝杯に触れた者が優勝じゃ...



ダンブルドアからの説明が終わると、
代表の四人は順番に迷路に入って行く。




ドラコ・マルフォイ
ドラコ・マルフォイ
あなたどうした?
顔色が悪いが大丈夫か?
あなた

う、うん...。平気だよ。
ちょっと緊張してて...
(お願い...!皆無事に戻って来て)













代表者達が迷路に入り、30分程経った頃...






会場の中心にハリーとセドリックが
優勝杯を持って現れた。


それと同時に会場からは歓声と拍手、
ファンファーレが響き渡る。











あなた

!?

あなた

セ、セドリック...!










そこにはハリーと共に立ち上がり、
皆の歓声に答えるセドリックがいた。

二人とも所々軽い擦り傷を負っているが
特に目立った外傷はない。

優勝者が決まった事により、
会場はこれ以上ないほどの盛り上がりを見せていた。












あなた

よ、よかっ..た...

あなた

(これで..もう終わった..んだ)

ドラコ・マルフォイ
ドラコ・マルフォイ
...あなたちょっと良いか?
あなた

え?どうしたの?ドラコ...




そういうとあなたの手を引いて
歩き出すドラコ






あなた

ちょ、ちょっとドラコ?

あなた

(これからクラウチJrを捕えるっていう
 重要な任務が...)







あなたの問いかけに一切応じず
歩き続けるドラコを不審に思い、
腕を振りほどく。
あなた

ねぇ!さっきからおかしいよ。
急にどうしたの...

ドラコ・マルフォイ
ドラコ・マルフォイ
君はムーディとここを出る気なのか?
あなた

え?何でそんな事...

ドラコ・マルフォイ
ドラコ・マルフォイ
あいつから全部聞いたんだ
ドラコ・マルフォイ
ドラコ・マルフォイ
君が予言のせいで狙われるのを
助けてくれるんだろ?
あなた

ま、まぁそんな感じのこと
言われたけど、私は行かないよ...

ドラコ・マルフォイ
ドラコ・マルフォイ
なぜだ?
あなた

なぜって、ここにいても別に
危険な事は起きないよ...

あなた

(セドリックとハリーが無事戻ったって事は
 ヴォルデモートの復活を防げたと
 考えて良さそうだしね)

ドラコ・マルフォイ
ドラコ・マルフォイ
君は自分の置かれている状況を
分かっていないんだ。
あなた

もう!さっきから何が言いたいの?

ドラコ・マルフォイ
ドラコ・マルフォイ
...僕も一緒に行く
あなた

へ?ちょ、ちょっと、急に何を...

ドラコ・マルフォイ
ドラコ・マルフォイ
だからこれからムーディのとこへ行って
その事を伝えるんだ
あなた

ま、待ってよ!
私は仮にここを出たとしても、
ドラコは無理だよ!

あなた

ミ、ミスターマルフォイが
そんなの許すわけない!

ドラコ・マルフォイ
ドラコ・マルフォイ
...そんな事は心配しなくても良い
黙って出て行くつもりだ
あなた

じゃ、じゃあ、ドラコのお母さんが
聞いたら悲しむよ!

あなた

大事な家族でしょ?一人息子が急に
いなくなったりしたら...

ドラコ・マルフォイ
ドラコ・マルフォイ
はぁ...家族だから何だ?
血が繋がってるだけで、
僕を止める権利なんかない。
あなた

ッ!

あなた

...ドラコは絶対そんな事言わないよ。
もしかして服従の呪文でも...

偽:ムーディ(クラウチJr)
偽:ムーディ(クラウチJr)
ほぅ...よく分かったな
あなた

なっ...(偽ムーディ!)

偽:ムーディ(クラウチJr)
偽:ムーディ(クラウチJr)
抵抗されると面倒だ。
少し黙って...
アルバス・ダンブルドア
アルバス・ダンブルドア
そこまでじゃ。
バーティ・クラウチ・ジュニア
偽:ムーディ(クラウチJr)
偽:ムーディ(クラウチJr)
な、何故その名を...




クラウチJrは、突然現れ自身の名を口にした
ダンブルドアに驚きを隠せないでいる。



アルバス・ダンブルドア
アルバス・ダンブルドア
もう全て終わったのじゃ
アルバス・ダンブルドア
アルバス・ダンブルドア
...セブルス


ダンブルドアの合図と共に
スネイプに捉えられるクラウチJr




偽:ムーディ(クラウチJr)
偽:ムーディ(クラウチJr)
あの方はどうなった!!
それに何故俺の正体を!?
俺の作戦には抜け目が無かったはず...!
アルバス・ダンブルドア
アルバス・ダンブルドア
...予言通り、とでも言っておこうかの
あなた

...

偽:ムーディ(クラウチJr)
偽:ムーディ(クラウチJr)
...お前かぁ
一体どんな手を使ったん..
偽:ムーディ(クラウチJr)
偽:ムーディ(クラウチJr)
うっ...




急に苦しみもがき、
段々と元の姿に戻っていくクラウチJr。





クラウチJr
クラウチJr
...っ
クラウチJr
クラウチJr
あ、あの方は...どうなったんだ..
あの方が..こんな奴らに..やられるわけが..
アラスター・ムーディ
アラスター・ムーディ
ふぅ、やっと陽の光を拝むことが出来たぞ...
ミネルバ・マクゴナガル
ミネルバ・マクゴナガル
アラスター...無理なさらず...
クラウチJr
クラウチJr
なっ!何故お前がここに...
アラスター・ムーディ
アラスター・ムーディ
...ん?
アラスター・ムーディ
アラスター・ムーディ
ついさっき助け出してもらったんだ...
クソ...、何ヶ月もあんな所で監禁しおって...
アラスター・ムーディ
アラスター・ムーディ
それに生徒にも許されざる呪文を
使うとは...


ムーディーはドラコに向かって杖を振り、
それと同時に気を失うドラコ

あなた

ドラコっ!

あなた

せ、先生!何をしたんですか!

アラスター・ムーディ
アラスター・ムーディ
心配せんでも良い
...服従呪文は厄介だからな
少し眠ってるだけだ
アルバス・ダンブルドア
アルバス・ダンブルドア
さぁもう良いじゃろう。
後のことはわしらに任せておけ
アルバス・ダンブルドア
アルバス・ダンブルドア
ミネルバ、アラスターと、
生徒達を休ませてやってくれ。
ミネルバ・マクゴナガル
ミネルバ・マクゴナガル
えぇ、後はお願いします。




ミネルバ・マクゴナガル
ミネルバ・マクゴナガル
さぁ、ミスあなた行きますよ。
あなた

は、はい!

クラウチJr
クラウチJr
お前!絶対..許さないぞ...



クラウチJr
クラウチJr
くそ...まだ、野放しになっている死喰い人...
裏切りの臆病者たち...
クラウチJr
クラウチJr
一番必要とされていたそのときに、
ご主人様に背を向けたやつらだ。
クラウチJr
クラウチJr
俺はそいつらが一番憎い...
あのお方がやつらを罰せられることを、
俺は期待していた。ご主人様が、
あいつらを拷問なさることを期待した。
あなた

(可哀想な人...ヴォルデモートから
 父親の変わりに愛情をもらえるなんて
 本気で思ってるのかな)




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