いつも通り朝起きて顔を洗う
いつもと違うのはこの目の色
これは慣れそうにないな
制服に着替えてから
美味しそうな匂いに誘われて
私はリビングへ足を運ぶ
私はトーストを手に取る
私はトーストをかじる
サクッと美味しそうに音を立てる
実際おいしいけどね!
きっと病気のことを心配してる、あとは
私は小学校後半から中学校前半にかけて
いじめられていたからそれを気遣ってのことだろう
優しいなぁ
私はごちそうさま、と手を合わせてから
荷物をまとめる
そろそろかな
ピンポーン
お、来た
私はドアを開ける
すると見慣れた人影があった
少しぼさっとした茶髪、
外出が少ないからか白くて綺麗な肌、
少し高めの可愛らしさを感じる声、
その姿になぜか安心する
私は少し俯きつつ、言う
私は覚悟を決める
突然でドラマ性のかけらもない
しかも目を合わして言うこともしない
病気で可哀想だからって理由で
付き合ってもらいたくないからね
でも理想の告白とは遠くかけ離れてる
けど、それでも伝えなきゃ後悔する
言ってから思った
これ、断られたら気まずくなっちゃうな
あーあ…なにしてんだろ
私は少し絶望を感じながら返事を聞く
喜びと驚きでどうにかなりそうという反面、
案外、すぐに終わったなとも思う
これも実感がないってことかな
そう思ったら少しもったいない気持ちになる
みどりくんが私の手を取る
あれ、こんなに背高かったっけ…
答えがわかっているはずなのに
それでも不安そうにするみどりくんに
初々しさを感じる
私はできるだけ明るく言う
少し早口になっちゃったな
こんなに焦るみどりくんを初めて見た
でもね、本当なんだよ
私もずっとみどりくんといたいんだよ
そう言いたい気持ちをぐっとこらえる
言ってしまったら
死ぬ時に泣いてしまいそうだから
私達は歩きながら話す
こんなふうに話すのも後少しか…
みどりくんはあたふたしながら言葉を探す
私は治るなんて期待しない
治らなかったときが辛いから
けど、みどりくんなら、って
そう思ってしまう自分もいる
学校にて…
授業はあっというまに終わり昼休み…
屋上までの階段をのぼる
ガチャ
みどりくんがドアを開ける
みんなの視線が私に集まる
私は簡潔に話す
みんなやるせない顔をしている
だからあの発言は意外だった
私とみどりくんは頷く
一気に話が進む
キーンコーンカーンコーン
みどりくんが私の手を引く
不安や恐怖の中に希望が芽生えたような月曜日だった












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。