◌ *॰◌ *॰◌ *॰◌ *॰◌ *॰果実◌ *॰◌ *॰◌ *॰◌ *॰◌ *॰
お風呂に入りながらずっと考えていた。泊まりの事とかではなく…妹さんの事を考えていた。妹どころか、家族関係も…私理央くんの事なんにも知らないんだぁ……そう考えるともっと知りたいとも思うし…でも聞きすぎたら嫌がられるかな?なんて考えてしまう
ドア越しなのになぜかドキリとしてしまった。それだけ意識しているという事だろうか…
そういえば…長い事お風呂で考え込んでいた気がする……でもよく気づいたよね……?
そう言って理央君が脱衣所から出ていった瞬間、すぐさまお風呂から出た。ホントにあのままいたらのぼせてた。危なかった…。
服を着替えて脱衣所から出ようとしたとき突如私の意識は絶たれてしまった。
しばらくして目を覚ますと窓から見える景色も私がいる部屋も真っ暗になっていた。いつもより町の明かりが綺麗に見える。私はベッドに横になっていて、理央君が運んでくれたんだろうそう考えながら耳を済ますと奥の部屋からフライパンで何かを焼く音が聞こえる。
お母さんに今日は泊まると言うのを忘れていて、何度も心配のメッセージが届いていた。どう返事しようか迷っていると理央君が真っ暗なこの部屋に入ってきた。
ベッドもたれて座り込む理央君を見て相当心配してくれたんだろうと思った。いつも憎まれ口ばっかりたたいてるけどこういう意外な優しい1面を見るとまた好きだと感じてしまう。
彼が素直にうんと答えるわけがないと分かっていても思わず聞いてみたくなった。
そう彼が返してくれたのは意外だった。そしてその言葉と同時にまた心臓がトクンと跳ねる音がした。
と文句を言ってけどなんだかんだで教えてくれて、合間にコンビニへ行ったり晩御飯を食べたりしながらその夜が明けるまで話していた。












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!