第13話

第十三話
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2024/07/10 08:25 更新
成瀬なるせ 力二りきじ
「開いた!つぼ浦さん気をつけて!」
つぼうら たくみ
大人しくしろおおお!
つぼ浦はロケランを構える。


怪盗の背後にはヴァンダーマーが立っていた。
つぼうら たくみ
ヴァンダーマー…!
三階堂 キミトス
ボスだ!力二降ろしてくれ!
成瀬なるせ 力二りきじ
了解。
怪盗Z
よく分かったね。灯台下暗し作戦で行こうと思ったんだけどな…。
つぼうら たくみ
かに君が教えてくれたよ。
怪盗Z
まあいいよ…。これから私達は海外に行くからね。
つぼうら たくみ
海外?
怪盗Z
お兄ちゃんとお姉ちゃんは居なくなっちゃったけど、きっと先に海外へ行ってるんだよね。
つぼうら たくみ
何を言っているんだ…?
力二はヘリを着地させると、つぼ浦の側に来た。
成瀬なるせ 力二りきじ
大丈夫っすか。
つぼうら たくみ
ああ。
三階堂 キミトス
ボス…!
怪盗Z
そこの緑髪君。
三階堂 キミトス
…なんだ。
怪盗Z
ここにあるライオットを運転して空港まで送ってくれないかな?
三階堂 キミトス
やるわけないだろ。
怪盗Z
お父さんもほら、お願いして?
ヴァン ダーマー
…頼むぞ、キミトス。
三階堂 キミトス
っ…。
成瀬なるせ 力二りきじ
キミトス、騙されるな。
つぼうら たくみ
あんな偽物おもしろおじさんに翻弄されるんじゃねーぞ!
三階堂 キミトス
でも…でも俺…ボスにあんなこと言われるの滅多になくて…!
つぼうら たくみ
今ゴチャゴチャ言ってるお前を本物のヴァンダーマーは褒めねぇぞ!!!
三階堂 キミトス
っ…!
つぼ浦達がやり取りしている間に、ヴァンダーマーはライオットの運転席に乗っていた。
成瀬なるせ 力二りきじ
!?
怪盗Z
じゃあまたね!
怪盗がライオットの助手席に乗り込むと、ヴァンダーマーはアクセルを踏み込んだ。
ライオットは動き出す。
成瀬なるせ 力二りきじ
待てっ!!!
力二はヘリに乗ってライオットを追う。
キミトスはロケランを放とうとするつぼ浦を抑えながらも、ライオットをサブマシンガンで撃ち続けた。
つぼうら たくみ
なんで止めるんだ!
三階堂 キミトス
ボスが乗ってるんだぞ!
ミン ドリー
二人共、乗って!
つぼうら たくみ
ドリさん!?
ミンドリーはカジノのガレージから車を取り出すと、キミトスとつぼ浦へ乗るように促した。
ミンドリーの車は急発進する。
三階堂 キミトス
なんでここに!?
ミン ドリー
話は後で。この車をライオットにビタ付けするから、つぼ浦は乗り込んで。
つぼうら たくみ
了解!
みるみるうちに車はライオットに近づいていった。
成瀬なるせ 力二りきじ
ヴァンダーマー!!目を覚ませ!!
運転をするヴァンダーマーへ空から呼びかけるが、一切見向きもせず淡々とライオットを運転する。
成瀬なるせ 力二りきじ
くっそ…!
このまま空港へ着いてしまえば、離陸寸前の飛行機に乗られて海外へ行ってしまう。
成瀬なるせ 力二りきじ
おい!!止まれ!!ヴァンダーマー!!
怪盗Z
無駄だよー!お父さんは一途なの!
成瀬なるせ 力二りきじ
一途とかそういうんじゃないだろ!!
力二はライオットの前で低空飛行する。
車体にヘリが擦り付けられ、スピードが減速していく。
成瀬なるせ 力二りきじ
うぅっ…!!!耐えろ耐えろ!!!
倒れそうになるヘリを調節しながら力二はライオットを止める。
青井あおい らだお
俺等も止める!!!
らだお、オルカ、皇帝のヘリもライオットの目の前に降りてきた。
オルカ トヴォロ
やっぱりすごい馬力だ…!
皇帝こうてい 
耐えてくれ警察ヘリ…!
その時、ミンドリーの車がライオットの横に付いた。
ミン ドリー
つぼ浦!行ける!
つぼうら たくみ
おらああああ!
つぼ浦はライオットに飛び移った。
三階堂 キミトス
頑張れつぼ浦!
怪盗Z
…。
つぼ浦は助手席側の窓ガラスを割ろうとする。
すると、怪盗はつぼ浦に向かってガラス越しに拳銃を突きつけた。
つぼうら たくみ
…!
怪盗Z
今すぐ降りて…!!
つぼうら たくみ
降りないぞ!!!ヴァンダーマー!!!さっさと起きやがれええええ!!!
怪盗が引き金を引こうとしたその瞬間。
パシュンッ!!!
拳銃を持っている怪盗の腕に、何者かの弾が直撃した。
怪盗Z
ぐっ……!
つぼうら たくみ
おらあああああ!!!!
つぼ浦は窓ガラスを割った。
それと同時にサイドブレーキを引く。
成瀬なるせ 力二りきじ
止まれえええええ!!!!
気づけばライオットは空港内にいた。
飛び立つ飛行機がつぼ浦達の真上を通り過ぎていく。
成瀬なるせ 力二りきじ
…はっ……はっ……止まった…。
ミンドリーとキミトスはヴァンダーマーをライオットから下ろす。
ミン ドリー
ヴァンさん!!
三階堂 キミトス
ボス!!
ヴァンダーマーは気を失った。
ミン ドリー
病院に搬送しよう。
堕夜だよ だよ
僕も行きます!
柳田やなぎだ ライアン
俺も!
ミンドリーはヴァンダーマーを抱えて車に乗りこむと病院ヘ向かう。
キミトス達もオルカのヘリに乗せてもらい、病院へ向かった。
つぼうら たくみ
怪盗Z逮捕!!!
つぼ浦は肩を抑える怪盗に手錠をかけて叫んだ。
怪盗Z
…どうして?
つぼうら たくみ
あ?
怪盗Z
どうして行かせてくれなかったの!?
つぼうら たくみ
…あいつはお前の父親じゃねーよ。
怪盗Z
お父さんだもん…あれは紛れもないお父さんなんだよ…。
成瀬なるせ 力二りきじ
つぼ浦さん。
つぼうら たくみ
おお、かに君!ナイスヘリアタックだったぜ!
青井あおい らだお
そんで…愛衣レオナだな?
愛衣あい レオナ
…そうだよ。
青井あおい らだお
重強盗罪及び誘拐事件の犯人として連行する。
つぼうら たくみ
あ、アオセンちょっと待って。
青井あおい らだお
どしたー?
つぼ浦は怪盗の持ち物を漁る。
ついでに少し離れた場所に落ちている物も拾った。
成瀬なるせ 力二りきじ
つぼ浦の手には、2つの宝石。


落ちていた宝石は、恐らくミンドリーがヴァンダーマーを下ろした際に落としたものだろう。
愛衣あい レオナ
それはっ…!
つぼうら たくみ
こんなもんがあるから駄目なんだよな!
つぼ浦はその宝石を高く投げると、ロケランで宝石を吹き飛ばした。
ドゴォォォォォォン!!!
成瀬なるせ 力二りきじ
えぇ!?
青井あおい らだお
盛大だなぁ…。
つぼうら たくみ
無くたって困らねぇよ。
つぼ浦はレオナの頭をぽん、と撫でた。
無馬なしま かな
僕が始末しようと思ったのに、先越されちゃったな。
無馬は飛行場の屋上でライフルをしまいながら呟く。
無馬なしま かな
我ながらあの狙撃はうまい。
無馬のポケットに入っている弾は、1つ減っていた。

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