第73話

猫だったもの
53
2026/04/12 01:53 更新
太宰さんは私にゆっくりと近づいてきて
後退りも出来なくなって
さらに追い詰められたあたりで
そのまま携帯をかばんからひったくられ
大宰さんがストラップを引き千切り、撃った。
路地裏に銃声が響いた。
何してくれちゃってんのこの人。

ほんとに何してくれちゃってんのこの人。
夜神 萌香
あんた何してんの!?
夜神 萌香
怪我ないからいいけど、
火薬アレルギーとかあったらどうすんの!?
普通に生きてたらそんなの気づかないわよ!?
太宰治
入社のときにやった健康診断のデータ見たから大丈夫!
あなた
絶対秘匿そうな情報を普通に見てるこの人
あなた
あと萌香さん、
他の処心配してくれていいと思います
夜神 萌香
で、なんだったの?
夜神 萌香
盗聴器?カメラ?
やれやれ、というような表情で萌香さんは尋ねた。

……

エ!?

盗聴器!?カメラ!?
普通に買ったやつなのに!!
太宰治
うーんカメラっぽいなぁ。
唖然としていると、
太宰さんは猫の携帯ストラップだったものを指して
太宰治
ほら、目のところが改造されている
あなた
げぇ
まじか…
太宰治
すり替えられてたみたいだねぇ
太宰治
少なくとも、探偵社に来ていたときは普通のストラップだったよ。
太宰治
ドストエフスキーじゃないかい?
あなた
太宰治
ここもバレたかもね
あなた
すいません
太宰治
気にしないで
森鷗外
……で?
森鷗外
安心できそうな場所を探して此処に来たと。
森鷗外
……勇気あるねぇ君たち
太宰治
やっほー森さん!
夜神 萌香
お久しぶりです首領ボス
あなた
おひさですー
森鷗外
拳銃を武器庫から勝手に持っていったのも
太宰くんかい?
太宰治
嗚呼、急遽必要でね
森鷗外
………

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