私が興味津々でそう聞くと 、
四ノ宮ちゃんは嬉しそうに
いそいそと何かを持ってきた .
コトッとテーブルに置かれたのは 、
カッターと血のり 、それと何故かマイク(?)
やれやれと言いながらため息をついた
四ノ宮ちゃんは 、私の手のひらに
ポンとカッターを置いた .
よく見ると 、カッターに
何か赤い液体がついている .
そう言うと四ノ宮ちゃんは 、
腕に血のりを塗り始めた .
まるで 、怪我した様な感じだ .
血のりが付いたカッター 、
血のり 、マイク(??)
四ノ宮ちゃんは腕を見て
満足そうにそう言うと 、
マイクを持って 口に当てた .
四ノ宮ちゃんが何か叫ぼうとした瞬間
私は気付いた
急な私の声に 、四ノ宮ちゃんは
叫ぶのを辞めて私を凝視した .
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。