次の日
入学1日目にして寝坊してしまった。
受験終わりの長期休みで長時間睡眠に慣れてしまった身体にいきなり早起きはキツかったか…
運動会でお馴染み、天国と地獄を脳内再生しながらダッシュで準備をする。
お母さんが準備してくれたお弁当と朝食代わりのカ○リーメイトをカバンに詰め込み、家を出る。
走りたくないけど、遅刻したくないから走る!!
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久しぶりにあんなに走ったから心臓のバクバク具合がすごい。
朝礼で先生が何か言ってたけど、疲れて耳に入ってこなかった。
カバンからさっき詰め込んだカ○リーメイトを取り出し、食べる。
食べながら辺りを見渡してみると、みんな初対面だからか少しだけ静かだ。何人か話してる子達もいるけど。
私の場合、大抵は向こうから話しかけてくれてそこから話が盛り上がって……って感じだったかな。
んー、暇だし隣の子に話しかけてみよっかな。
まさか敬語を使われるとは思わずびっくりしてしまった
なんでだろ、私の顔怖かったかな、、?
確かに、いつも死んだ魚の目してるわよってお母さんに言われるけどそれは家にいる時の話で。
流石に学校とかではもう少し明るい顔をしてるはず…
緊張しながらも名前を教えてくれたその子は、谷地仁花という何とも可愛らしい名前で。
カワイイ系だな〜私とは真反対だな。
座ったまま凄い勢いでお辞儀をされた。
同い年でしかも同性の子にお辞儀をされるのはなんだか変な気持ちになってしまう。
どうにかして仁花ちゃんの緊張を解かねば…
……人の緊張を解くのってこんなに難しかったっけ。












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!