説明してくれた。
どうやらライラックのお母様は一度ロベリアのところにスパイ(的なこと)をしていて、その時『これはまずいな』的なことを思ったライラック母はその心の石を持ち帰り、ライラックに渡したと。
私はソウリュウくんに教えてもらったことをさらに要約して説明した。
一応理解してもらえた。
さあ、この後の展開が大事だ。
ライラックは輝く聖なる石を片手に、ロベリアに抱きついた。
そして眼を閉じ何かを呟いていた。私にはそれが聞こえなかったが、きっとなにか優しい声をかけたのだろう。
その後、ロベリアが涙をこぼしたのを私は見ていたからだ。
ロベリアはこちらを向いて微笑んだ後、光の粒になって消えていった。
to be continued
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!