第5話

💭
46
2022/03/25 06:48 更新




じみん.
じみん.
ん、ここは…





辺りは僕の会社のエントランス







向こうにはあなたさんが…



じみん.
じみん.
あなたさ〜ん!!





そう呼んでも返事がない







無視された…?






そんなわけない、







僕の方からあなたさんの方へ向かってみる






じみん.
じみん.
へ…?




僕がいないかのように素通りしたんだ







嫌われた?






僕何もしてないよ?








夢であって欲しいな…







ふと、視線を戻すと




あなたさんが変な男に絡まれていた







(なまえ)
あなた
やめてくださいっ…
(なまえ)
あなた
お願いします…
もぶ.
もぶ.
やめるわけねーだろ
もぶ.
もぶ.
さっさと大人しくしてついて来い
(なまえ)
あなた
本当に…やめてくださいっ
もぶ.
もぶ.
無理だっつーの、行くぞ




こいつに怒りがふつふつと込み上げてきた






じみん.
じみん.
おい、やめろよ
じみん.
じみん.
嫌がってるだろ




自分の思ってる以上に低い声が出てびっくりしたけど、







そんなこと気にするより、





あなたさんの方が何倍も大事だ
 








…何で?





まただ






僕のことを無視してるの?







またいないみたいな扱い…




じみん.
じみん.
待って!!




この声は届かずに、








あなたさんと男を最後まで





何もできずに見続けることしか出来なかった







じみん.
じみん.
何で、… くそっ!
じみん.
じみん.
僕が守るって決めたのに…















ほそく.
ほそく.
し、ゃ…ちょ…ぅ
ほそく.
ほそく.
し…ゃちょ、う
ほそく.
ほそく.
社長!?
じみん.
じみん.
ふぇ!?
ほそく.
ほそく.
いつから寝てらっしゃるんですか?
じみん.
じみん.
あ、
じみん.
じみん.
夢か…
じみん.
じみん.
3時間前、かな?
ほそく.
ほそく.
ずいぶんと寝てましたね…
ほそく.
ほそく.
今日は仕事がなかったからよかったですけど、次から気をつけてくださいね?
じみん.
じみん.
うん、ごめんね
ほそく.
ほそく.
それにしても、夢って…
よほど悲しい夢だったんじゃないですか?
じみん.
じみん.
え、なんで…?
ほそく.
ほそく.
起こす前、社長は怒っていたり、悲しんでいたり喜怒哀楽が激しかったりしてたんです…
じみん.
じみん.
そ、そうだったんだ…
ほそく.
ほそく.
それに…社長、泣いておられますよ?
じみん.
じみん.
え、?




手で目を擦ると、ほんのり湿っていた









あなたさんを助けられなかった悔しさからか、





僕は泣いていたんだ…










こんな弱い僕じゃダメだ、






強くならないと、





もしこんな状況が起きたら、必ず助ける…!






じみん.
じみん.
ほそぎひょん、ありがとう…!
ほそく.
ほそく.
いえ、私は何もしていませんよ?
じみん.
じみん.
そんなことないよっ!
じみん.
じみん.
もう仕事ないんだよね?
ほそく.
ほそく.
はい、
じみん.
じみん.
じゃあ、僕帰るね!
ほそく.
ほそく.
お疲れ様でした
じみん.
じみん.
お疲れ様っ!





僕は部屋から出た後、真っ直ぐ家に帰り








ふかふかのベットで




今日の夢のことをずっと考えていた





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