辺りは僕の会社のエントランス
向こうにはあなたさんが…
そう呼んでも返事がない
無視された…?
そんなわけない、
僕の方からあなたさんの方へ向かってみる
僕がいないかのように素通りしたんだ
嫌われた?
僕何もしてないよ?
夢であって欲しいな…
ふと、視線を戻すと
あなたさんが変な男に絡まれていた
こいつに怒りがふつふつと込み上げてきた
自分の思ってる以上に低い声が出てびっくりしたけど、
そんなこと気にするより、
あなたさんの方が何倍も大事だ
…何で?
まただ
僕のことを無視してるの?
またいないみたいな扱い…
この声は届かずに、
あなたさんと男を最後まで
何もできずに見続けることしか出来なかった
手で目を擦ると、ほんのり湿っていた
あなたさんを助けられなかった悔しさからか、
僕は泣いていたんだ…
こんな弱い僕じゃダメだ、
強くならないと、
もしこんな状況が起きたら、必ず助ける…!
僕は部屋から出た後、真っ直ぐ家に帰り
ふかふかのベットで
今日の夢のことをずっと考えていた
















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。