第43話

深刻そうだ
742
2021/01/17 05:43
非常階段を上がる前
俺はメリッサさんの言葉が気になっていた
『爆発物が見つかっただけで
 警備システムが厳戒モードになるなんて.......』
その一言が気になり
パソコンを開いてこっそり
監視カメラをハッキングした

パーティー会場の映像が出た時
俺の不安は確信に変わった
飯田「機刀くん!歩きながらの操作は危ないぞ!」

貴方「静かに」

緑谷「機刀くん?どうかしたの?」

貴方「思ったよりも事態は深刻そうだ.......」
俺が画面を見せ
メリッサさんの案内で
パーティー会場の上の階にたどり着いた

状況把握の為俺と緑谷、耳郎が様子を見に行った










会場内
現状はウォルフラム率いるヴィランが
会場の人々を拘束した後だった

父親はウォルフラムの近くに拘束されていた
ウォル「ここの警備システムは完全に掌握した
    おとなしくしていろ」

父さん「システムを操作しているのは
    機械や戦闘に特化しているのか──グッ!」

ウォル「余計な詮索は控えることだな」

サム「キトウさん!」

ウォル「ん?お前、ここの研究者だな?」
ウォルフラムがサムに気づき
デヴィッドとサムを連れて行った

オールマイトが話していることにも気づかず










貴方「よし、ここからなら会場が見える」

緑谷「オールマイトは.......いた!あそこだ!」
中では父さんがヴィランに蹴られているところだった
貴方「ッ!」

耳郎(あの人が.......)
  「準備できたよ緑谷」

緑谷「うん!」
俺達はオールマイトから事情を聞き
非常階段に集まった
飯田「事情はわかった
   俺はオールマイトの指示に従い
   ここから脱出することを提案する」
流れはそれが最適だった
だがそれとは裏腹に助けたいという思いもあった

緑谷の一言、メリッサさんの説明で
僅かに光が見えてきた
緑谷「よし、助け出そう!」

「おう!」

緑谷「.......メリッサさんはここにいてください」

メリッサ「そういう訳にはいかないわ
     この中にシステムの設定変更が
     できる人いる?」

耳郎「機刀は?」

貴方「やるとなっても、俺もここに詳しくない
   かなり時間をとられる」

緑谷「.......わかりました!
   行きましょう!みんなを助けに!」

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