ものすごい衝撃音とともに私の視界は反転する。
そして起き上がると右頬に強い痛みを感じる。
目の前には怒り狂った青城が立っていた。
響香と一佳の心配した声が聞こえてくる。
“白鳥沢に勝つ。”それが、青城男子バレー部の目標だった。
“白鳥沢には勝てない。”
これは、青城にとって、心の底から許せない言葉だったのだろう。
どんな思いで?知らねぇよそんなこと。
知りたくもねぇよ。
青城は私に向かって冷たく言い放ち、冷徹な目でこっちを睨んだ。
今まで仲間だったやつらからの裏切りや、罵倒。
会って数ヶ月そこらのクソ野郎の手のひらでまんまと転がされる私とあいつら。
挙句の果てには、今までの優しさ全て、演技だと罵られて。
私は余程、前世で罪を犯したのだろうか。
『私の居場所はもうここではない。』
そんなこととっくに分かってるはずなのに。
『こんな奴らほっとけばいい。』
『もう私には関係ない。』
そう割り切ったはずなのに。
心の何処かで、まだみんなを信じていたと思う。
けど、この後の1件で、私と青城との関係は確実に崩れ落ちていくことになる。
そう思っていたら、
『お前、変わったな』????
『昔はそんなやつじゃなかった』????
コイツは、
一体今まで何を見ていたのだろうか。
その発言に私は、溜め込んでいたストレスが爆発することになる。
そうして私は我を忘れて、個性を使おうとする。
持っていたペットボトルから水を出し、個性を使う。
そう言って作り出した水素に、私はあるものを混ぜようとする。
少し睨むだけで萎縮し、動けなくなるA組とB組。
そう言って、私が水素とそれを混ぜようとしたその時、
そう言う相澤に引っ張られ私は連れて行かれる。
しかし私は、去り際にその場にいる全員に向かって言い放った。
そして私は相澤に連れられ、部屋を出ていった。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。