そこからは家族トークで盛り上がった。
シングルマザーだという唯歌くんや、
5兄弟の長女だという千紗ちゃん。
みんなで兄弟を羨ましがったり、逆に一人っ子がいい!って人もいた。
お互い一人っ子で、楽々ちゃんとは結構仲良くなれた。
個室に戻った後、夜10:30頃だろうか。
『おーい、形宮さーん!』
『大丈夫、貴方を殺しに来た!とかそういうわけじゃないから!』
『新しく機械が出来たんだ、それのお知らせ!』
『そう、電話をつけたんだ!』
『その電話は私にしか繋がらなくて、
何か欲しい物を言ってもらえたら
可能な限り、用意する。
電話の隣に箱をつけたから、用意できたらその箱送るよ!』
『あ、使ってみる?』
『うん、大体は大丈夫。
あ、今ならここで言ってもらったらすぐ用意できるよ!』
『OK!それじゃあ地図を送るね。』
いきなり天井に穴が空いたと思ったら、上から紙が降ってきた。
それは地図のようで、電話の位置が記されていた。
凛華ちゃんの時といい、
この謎技術はどこから引っ張ってきたのだろうか………
そんな事を思いながら、私は目的地へ向かった。
中を開けると、目覚まし時計だけが入っていた。
5分単位で設定時間を変えられるようで、
まさしく普通の目覚まし時計、という感じだ。
正直ちょっと驚いた。
めちゃくちゃ奇抜な目覚まし時計でも送られてくるのかと。
キッチンの方に少し影があったように見えたが、
私は眠くて見間違えたんだろうと思い個室に戻った。
ー翌日ー
目覚まし時計は大きすぎず小さすぎない音が鳴り、
私はしっかりと起きることができた。
そうしてホールで皆と喋っていた。大体09:30くらいには
ほとんどの人が揃った。
そんな中、千紗ちゃんが言った。
………いない。
楽々ちゃんが、いない。






















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。