第15話

Side Story ~
70
2024/07/29 07:32
桃くんと紫くんのお話。
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もう、限界だった。
心も体も
毎日増え続ける痣、
心配してくれない親と先生。
あの日、遊園地に行かせてくれた親も、
優しくしてくれた先生も、
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…全部嘘だったの?
権力って何
お金って何
それは人を追い込む為なの?
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…もういいや
こんな事考えたって
世界なんか変わってくれやしない。
世の中全てお金なんだ
いじめられても
権力とお金だけで全て塞がれる
…結局はそうだ
俺が死んでも
特定の誰かしか泣いてくれない
ああ、馬鹿馬鹿しい
もうおさらばだ、死のう、
さようなら、父さん、母さん
そして____




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ありがとう、しょにだ。
迫り来る地面を前に、そっと目を閉じた。
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『生きてる…?』
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『なぁんだ折角死ねたのに』
葬式、見に行ってみようかな
後から気づいた、俺は幽霊になったんだって。
俺の写真が飾ってあった
花を添える親と親戚
そして、、







親友の初兎。
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ごめんなぁ、、っ、、
.
ほんまにごめん、、っ、、
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…しょにだは、悪くないのに、
ずっと俺のために気遣ってくれた
優しくて、大好きな親友
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あ、、手紙…?
気になるなぁ、
そっとバレないように手紙を取り、
読んだ。
その手紙を見て俺は、、









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っ、、しょにだぁ、、っ、、
泣いてしまった。
夜が明けるまで。
その後、
りうらとか
まろとかと出会って、、、、
.
ありがとう、、
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大好きやで、、
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ない、、、ちゃん、、、
そう言って
彼の命は尽きた。
彼がしてくれたように
俺も手紙を書いた
しょにだへ
俺としょにだが会った時って覚えてる?w
俺はうっすらだけど
たまたましょにだがいじめられてるとこ、
見ちゃったんだ
それで俺が助けに行って
そうやって友達になって
親友になったよね
ああ、、懐かしいなぁ、、
しょにだにはさ、
長生きしてほしかったけど
俺がそんな事言えないよね
…本当に色々な事があったね
俺、まろの自殺、止められたかなぁ、、
まあ、首長くしてまっててよ
しょにだの一生の親友!ないこより
泣いてしまった。
まさか返されるなんて思っとらんかったから。
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っはは、、なんか、びっくりしたなぁ
.
ないちゃんに泣かされるなんて初めてや
.
まあ、待っとくわ
まろちゃんがいつか人を救えることを……
.
そんで、
.
ないちゃんが、いつか来てくれる事を。
そう言えばこう言うの書いてなかったなぁって、
桃くんにとっても紫くんにとっても
お互いはかけがえのない存在なんじゃないかなって
思ってます笑

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