今回前半に少し(?)💗❤あるので長めになってます....!
苦手な方はブラウザバックお願いします🙏
本編→
❤side
【お昼休み】
午前の授業が終わり、解放感に満ちたこの時間は、どこに居てもざわざわとした賑やかな声と活気に溢れている。
人通りの多い廊下を走り、一番乗りで購買に駆けつけた俺は、狙っていたモノを見つけ思わずガッツポーズをする。
よかった、今日は買えてラッキ~♪♪
よし、急いでもっていかなきゃ。
廊下は走っちゃダメ?
そんなの聞こえな〜い♪♪
タッタッタッ
長く伸びる廊下を抜けて、非常階段へと続く踊り場に到着。
学校の一番端っこにあるここは、人の目に付きにくく、少しだけ昼休みの喧騒から離れたような雰囲気がある。
軽く息を整えて、わくわくしながら階段を上り、突き当たった扉を開けるとそこは..........
いつも昼休みに来ている見慣れた屋上。
今日はよく晴れた天気で、穏やかな風がさらさらと心地いい。
屋上が開放されてない学校も多いなか、俺たちめっちゃラッキーだよね♪♪
学校の屋上でお昼ご飯なんて、まさにみんなの理想の青春でしょ?
なのに.......。
目の前にいるヤツらは一体何をしてるんだ....
ころちゃんはさとみくんと近すぎる距離で向かい合っていて、何かを咥えてもごもごしている。助けを求めるような瞳。2人の口の間には....
ボ、ボッキー!?((
考えるより先に手が動いた。
勢いよく拳でボッキーを真ん中で折る。
あっぶねぇ....
一足遅かったら....
さとみくんところちゃんが....
目の前に、彼女がいるのにさああああ!!
絶対からかってる....
こーやって俺が赤くなるの見てにやにやしてる。
まったく、ほんっとどうしよーもない彼氏だなっ!
知らん顔をしているさとみくんの横で、大人しく座っていたるぅとくんが、俺の持ってたパンを見てにこっと笑って言う。
ギクッ。
さとみくんも知ってるように、いつも俺が買うのはクリームパンで、ちょうどさっき購買で買ったのは焼きそばパンとクリームパン。
焼きそばパンはさとみくんにあげようと思って持ってきたけど、今俺のことからかってきたしころちゃんとボッキーゲームしてたこと、まだ許してないから!
つんつんしてねだってくる手を無視して、クリームパンにかぶりつく。
せっかく、ダッシュで買いに行ったのに。
さとみくんの彼女は俺なのに....
こいつ、俺の前でもフツーに友達との距離近すぎるし、ころちゃんの身体とかべたべた触るし、まじ油断できねぇ....
でも、俺ちょっと気にしすぎ....?
素直じゃないし、可愛くないのは、分かってるけど。
さとみくんの前では、いつも余裕がなくなる。
だって、普段さとみくんが俺に、好きとか言ってくれないから。
それに、学校には、俺より可愛い女の子がさとみくんの周りにいっぱいいる。
どうしても、不安になっちゃうよ....
こんな風に怒っちゃって、もう引くに引けないし。
諦めていちごオレを飲んでいるさとみくんに、るぅとくんがカバンからおにぎりを出して渡してあげてる。
るぅとくんは、俺もよくさとみくんのこと相談したりしてるから、俺が今心で思ってることも分かってくれてるんだろう。
場を和ませてくれるるぅとくんがいると、これ以上喧嘩するのも抑えてひとまず落ち着ける。
ほんと、るぅとくんは優しいし可愛いし大好きだなぁ....
あ、そうそう!でもね、最近こうやって4人で屋上でお昼を食べるようになって、気づいちゃったことがあるんだ。
今まで俺と二人でいるときには見せなかったるぅとくんのレアな一面....!
るぅとくんがカバンをごそごそとして取り出したのは....
いや、るぅとくん用意しすぎでしょ!笑
実は最近、ころちゃんに対してこうやってからかって面白がってるんだよね~るぅとくん。意外でしょ!?
クラス委員長でしっかりしてるるぅとくんが、ころちゃんの前では表情が柔らかくなって、素を出してるっていうか....
びっくりだよね!?
ころちゃんさすがだな✨️
微笑ましい....( ◜ω◝ )
ころちゃんにだけ見せるるぅとくん、可愛すぎる。てか2人仲良しすぎる!
俺とさとみくんもこれくらいになれたらな~、笑
あっ、そうだ!いいこと思いついた🤟🏻(*ᐛ*)ᒃ✨
これ、さとみくんに仕掛けてやろ~!笑
もお~~なんで上手くいかないの!?
💙side
まったく、さとみくんと莉犬くんまたやってるなあ笑笑
付き合ってる、って前るぅとくんに教えてもらった時はびっくりしたけど、やっぱどっから見てもこれはカップルだな((
付き合ってるってことは、お互い恋愛的な意味で好きってことだよね?
どういう感じなのか、本当は訊いてみたいけど....
雰囲気壊しちゃったりしたら嫌だし、2人が喧嘩とかになったら困るし(?)
身体の関係だけで女の子と付き合ったことしかない僕にもいつか、本当の“彼女”って呼べるような人、できるのかな?
なーんて....
まあ、今はここで4人でわいわいしてる時間が楽しいし、みんながいれば彼女なんていなくても....って思うんだけどね。
はあ....それにしてもここ、僕たち以外の人も少なくて、静かでいいなぁ....。
午後の授業なんてサボりたくなっちゃうくらい、僕はみんなといる時間が好き。
さとみくんも、莉犬くんも、
るぅとくんも。
まー、本当は寝てたんだけどね✨️
でもさとみくんがイケボなのはマジだよ?
.......
いや、あーんされてるんだけど!?
るぅとくん、またイジってる??
るぅとくんの手からボッキーを咥えようとしたその時。
バタンッ!!
誰かが階段からドアを開けて入って来た。
でかい声で誰だよ、と思ったら、同じクラスのモブじゃん。
いや、あのね、今いいところだったんだよ?((
その子って....
前るぅとくんに告ってたあの子?
バタンとドアが閉まり、モブが階段を降りて行った。
るぅとくんも立ち上がり、モブに続いて屋上から出て行った。
綾瀬さんか、何の用事だろ。
るぅとくんに用ってことは、やっぱり好きだから何かあるに違いない。
テクテク....
昼休みのざわざわとした教室に戻ってきた僕たち。
2組(僕たちのクラス)の前では綾瀬さんが、友だち2人と一緒にるぅとくんを待っていたみたいだ。
綾瀬さんたちの前まで来たるぅとくんが、控えめに話しかける。
自分の席まで戻って取りに行ったるぅとくんの後ろ姿を眺めながら、綾瀬さんの横にいた友達が
「きゃー、よかったね!!」
「るぅとくんやっぱ声かわいすぎ!」
なんてはしゃいでいる。
やっぱ、るぅとくんモテるんだなぁ....
隣のクラスでは、るぅとくんの声はエロショタボイスって言われてるってきいたことがある。
まあ、たしかに((
にこにこして嬉しそうにしてる綾瀬さん。
教科書くらい、別にわざわざるぅとくんを呼び出さなくても他の人に借りればいいのに、
本当に、るぅとくんのことが好きなんだな....
そう思っていたら、教室の窓から、さっきるぅとくんを呼びに来たモブがひょいと顔を出した。
.......
モブの恋心は儚く散ってしまったようだ。
バイバイと自分の教室に戻って行った綾瀬さんたちを見送り、るぅとくんは教室に入っていく。
そのまま席に着くのかと思いきや、何かに気づいたような顔をして、黒板の方に向かって行った。
....?
ああ、さっきの授業の板書、消してくれてるのか。
でも、それって日直の仕事じゃ....?
ちらっと教室の前のホワイトボードを覗いて確認すると、今日の日直は....
るぅとくん、ではない。
さりげなくるぅとくんの隣に並んでクリーナーを持ち、まだ残っている部分を消していく。
みんなから委員長と呼ばれて、しっかり者でまわりによく気がつくるぅとくん。
嫌な表情ひとつしないで、雑用や難しい仕事もさらりとこなしてしまう彼だから、みんなに頼られているのだろう。
でも、周りからの期待や寄せられているイメージに応えるように、多少本音を取り繕っていることもあるんじゃないかと、心配になるときがある。
それに、るぅとくんは心が優しすぎる。
女の子の告白を、すぐに断れなかったり。
自分のことじゃないのに、お礼を言ってしまったり。
.............僕には頼ってほしい。
しっかり者で、器用で、優しいるぅとくんはもちろん魅力的だけど、僕の前ではそうじゃなくていいから。
“友達”だから、こう思うのはおかしくないよね?
るぅとくんは、消している途中の黒板の、まだ残っていた数式を指差した。
るぅとくんが頼ってくれたことが嬉しくて、つい余計なことまで喋りそうになっちゃった....笑
でもよかった、僕がるぅとくんに教えられるのなんて数学しかないと思うけど。
キーンコーンカーンコーン
急いでもう一度黒板消しに取りかかる。
あ、上の方、届かない((
ピョンピョン⸜ピョンピョン
ジャンプしてる僕のとなりに、僕より少し身長が高いるぅとくんが並んで、さっと上の方の文字を消してくれた。
もう、もうすぐ先生来ちゃうのに。












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!