第6話

6話
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2026/08/09 14:29 更新
土曜日の朝

平日なら、桜花も凪咲も同じ時間に起きて学校へ向かう
でも今日は学校がない

桜花はいつもより少し遅く目を覚ました

布団の中でぼんやりしながら時計を見る
瀬戸桜花
……もうこんな時間
ゆっくり起き上がってリビングへ向かうと、そこには凪咲がいた
瀬戸凪咲
おはよう、もも
瀬戸桜花
おはよう……
瀬戸凪咲
まだ眠そうだね
瀬戸桜花
うん……
瀬戸凪咲
今日はゆっくりしてていいよ
桜花はソファに座りながら、大きく伸びをする
瀬戸桜花
ママは?
瀬戸凪咲
私は朝ご飯作ったら、少し仕事しようかなって
瀬戸桜花
休みの日も?
瀬戸凪咲
先生だからね
瀬戸桜花
先生って大変だね
瀬戸凪咲
そうだね
そう言いながら、凪咲は笑った

朝食を食べ終わると、凪咲はダイニングテーブルにノートパソコンと教材を広げた

桜花は少し離れたところから、その様子を眺めていた
瀬戸桜花
ママ、何してるの?
瀬戸凪咲
来週の授業の準備
瀬戸桜花
どんな授業?
瀬戸凪咲
英作文
瀬戸桜花
英作文?
瀬戸凪咲
うん、生徒たちに自分の好きなものについて英語で書いてもらおうと思ってるの
桜花の目が輝く
瀬戸桜花
私もやっていい?
瀬戸凪咲
もちろん
桜花は自分のノートを持ってきて、凪咲の隣に座った
瀬戸桜花
何について書こうかな
瀬戸凪咲
ももが好きなものなら何でもいいよ
瀬戸桜花
じゃあ……英語
瀬戸凪咲
ふふっ
瀬戸桜花
あと、ママ
瀬戸凪咲
え?
瀬戸桜花
ママのことも書きたい
瀬戸凪咲
じゃあ、英語で書いてみようか
瀬戸桜花
うん!
桜花はノートに一生懸命英文を書き始める

凪咲はその隣で静かに見守っている

しばらくすると、桜花が顔を上げた
瀬戸桜花
できた
瀬戸凪咲
見せて
桜花がノートを差し出す

そこには、たどたどしくも一生懸命書いた英文が並んでいた

凪咲は一つずつ読みながら、嬉しそうに笑う
瀬戸凪咲
上手になったね、もも
瀬戸桜花
ほんと?
瀬戸凪咲
うん
瀬戸桜花
ママが教えてくれたからだよ
瀬戸凪咲
でも、頑張ったのはももでしょ
桜花は嬉しそうに笑った

そのあと二人は昼まで一緒に英語の勉強をした

午後になると、凪咲はソファで本を読んでいた

桜花も隣に座っていたが、少しずつ眠くなってくる
瀬戸凪咲
もも、眠い?
瀬戸桜花
……ちょっと
瀬戸凪咲
寝ていいよ
瀬戸桜花
でも……
瀬戸凪咲
今日は学校ないんだから、ゆっくりしよう
桜花は少し迷ってから、凪咲の肩に頭を預けた
瀬戸桜花
……ママ
瀬戸凪咲
ん?
瀬戸桜花
こういう休みの日、好き
瀬戸凪咲
私も好きだよ
瀬戸桜花
ずっとこうだったらいいのに
瀬戸凪咲
うん
桜花は目を閉じる

凪咲は何も言わず、そっと娘の髪を撫でた

学校では先生と生徒

家では母と娘

いつも忙しく過ぎていく毎日の中で

こうして二人でゆっくり過ごせる時間は、二人にとって大切な時間だった

凪咲は眠る桜花を見つめながら、小さく笑った
瀬戸凪咲
おやすみ、もも
桜花は返事をしなかった

ただ、安心したような寝顔で、凪咲の肩に寄り添っていた

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