土曜日の朝
平日なら、桜花も凪咲も同じ時間に起きて学校へ向かう
でも今日は学校がない
桜花はいつもより少し遅く目を覚ました
布団の中でぼんやりしながら時計を見る
ゆっくり起き上がってリビングへ向かうと、そこには凪咲がいた
桜花はソファに座りながら、大きく伸びをする
そう言いながら、凪咲は笑った
朝食を食べ終わると、凪咲はダイニングテーブルにノートパソコンと教材を広げた
桜花は少し離れたところから、その様子を眺めていた
桜花の目が輝く
桜花は自分のノートを持ってきて、凪咲の隣に座った
桜花はノートに一生懸命英文を書き始める
凪咲はその隣で静かに見守っている
しばらくすると、桜花が顔を上げた
桜花がノートを差し出す
そこには、たどたどしくも一生懸命書いた英文が並んでいた
凪咲は一つずつ読みながら、嬉しそうに笑う
桜花は嬉しそうに笑った
そのあと二人は昼まで一緒に英語の勉強をした
午後になると、凪咲はソファで本を読んでいた
桜花も隣に座っていたが、少しずつ眠くなってくる
桜花は少し迷ってから、凪咲の肩に頭を預けた
桜花は目を閉じる
凪咲は何も言わず、そっと娘の髪を撫でた
学校では先生と生徒
家では母と娘
いつも忙しく過ぎていく毎日の中で
こうして二人でゆっくり過ごせる時間は、二人にとって大切な時間だった
凪咲は眠る桜花を見つめながら、小さく笑った
桜花は返事をしなかった
ただ、安心したような寝顔で、凪咲の肩に寄り添っていた












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!