あなた𝓼𝓲𝓭𝓮
今日は久しぶりに学校も部活もない休日。
飛雄は友達とバレーしに行ったみたい。
まあ、クラスにちゃんとした友達はいないだろうしきっとチビちゃんとかだろう。
あなた「ま、久しぶりのちゃんとした休日だしダラダラするのもありか。」
と、ソファに座ってくつろごうと思ったその時だった。
あなた「………電話?なんだろ、嫌な予感……、」
あなた「げっ、嫌な予感的中。でんの嫌なんだけど………。」
でも出ないほうが面倒くさいのは知っているので一先ず通話を押す。
『あ、出た出た。おーいあなた、今暇か?』
あなた「貴重な休みになんで電話してくるのよ、堅治?」
二口『まあまあ、そう拗ねんなよ。休みってことはどうせダラダラしようとしてたんだろ?ちょっとは俺と出かけようぜ?デートだデート!じゃ、今からお前んちまで行くから。』
あなた「ちょっ、なに勝手に決めてっ………ブツッ あっ、」
なんでこの人はこうも強引なのか…………、
まあでも、こうなったら準備をしなくてはいけない。
あなた「はあ、しゃーない。面倒だけどやるか………。」
まずは外に出ていける服に着替えて、髪のセット。
あなた「髪は………高く結べはいっか。」
時間短縮にポニーテールで妥協。
荷物の準備をしている間にインターホンがなった。
あなた「来たか。」
まずは一言文句。
二口「おじゃましまーす。」
あなた「ちょっと堅治!いきなり電話きって家にくるとかあんたどうなってるわけ?」
二口「とか言いながら準備ばっちりじゃん、笑」
急いだんだよ!!
二口「大丈夫だって。髪も服もめちゃめちゃ可愛い。似合ってるぜ?」
私の髪に指を絡ませながら耳元で嘆いてくる。
あなた「っ〜!!//」
あなた「何も大丈夫じゃない!!//」
さらっとこういうことするからタチ悪い!!!
私の赤くなった顔を見て堅治はくすくすと笑っている。
二口「悪かったって。まあ、行こうぜ?」
堅治に手を取られ外に出る。
あなた「…………行くってどこに?」
抵抗してもあまり意味がなさそうだし、諦めて従うことにした。
二口「んー……………まあ、今は秘密。ついてからのお楽しみってことで。」
少し先を歩いていた堅治が私を振り返って笑う。
………どうやら、今日はとことん振り回されるらしい。
まあ、お楽しみも嫌いじゃないし、行ってやるか。
____________血の繋がりをもった家族のいない私の、唯一のいとこだしね。











編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!