~二日後~
俺は時計をじっくり眺めている。あいつとの待ち合わせ…???の時刻まであと五分だ。ぶっちゃけあいつ遅すぎだろ小学校で五分前行動って習っただろ……あ、神だから小学校ないのか…??だったら習ってない可能性大だな。おい神様なにやってんだよ馬鹿野郎。
急に奴が耳元で囁いてきた。いつから近くにいたんだ…!??俺は反射的に奴から離れる。
(エスカさんの再現下手くそすぎて泣きそう、いつかリベンジする)
そう言いながら奴はニヤニヤ笑う。醜態を見られた感じがしてとても恥ずかしい。俺は奴を睨み付ける。
…たしかこいつ、おとといは「なんでここから離れたくないんだ」や「何故そのポテンシャルに気づかないんだ」とか言ってたよな。その理由を話せってかくそ野郎。
そう話した瞬間奴の目が変わった。まるで好奇心を強く持った子供のように。
そのパトというやつがアンテを殺したのだろう。ただ奴は悪意を支配するから、パトに悪意を分け与えたのならそもそもこの世界が崩壊していそうだが…、、、抗ったのか?アンテの悪意に。…馬鹿言え俺、それはアンテが悪意を与えることをやめない限り自我は保てない。アンテが先に死んだのならほとんど無理なはずだが…、、、
そう考えていると、エスカが小さく口を開いた。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。