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第2話

九尾さんとの出会いとお迎え
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2024/06/30 05:29

私は景色の綺麗な森の奥に山菜などを
取りに来ていた

そしたら気弱で小さいか細い声が聞こえてきた
「ここどこぉ、?」
「お腹空いたよぉ」
そんな声が聞こえてきた

私は助けに行こうと思い、
声を探そうと横を見た時に声の主に出会った
「わぁ、人間だぁ!」
その声の主がこちらに駆け寄ってきた
『どうしたの?』
「ん〜?なにがぁ?」
実に予想外な返事が返ってきた
『だってここどこって...』
「あ...!そうだった、!
ねえここどこだかわかるぅ、?」
私は大まかに場所を説明した
「そうなんだぁ!教えてくれてありがとっ!」
『わかったなら良かった!』
私はそう返事をした
そして私は声の主の外見に違和感を覚えた
『あれ、?しっぽが2本...』
「ん、あ〜!これっ?」
そう言いながら私にしっぽを見せた
「僕ね、九尾なんだっ!まだ2本だけどね、」
「でも、大人になったら9本になってると思う、!」
『そっかー!じゃあ頑張らないとね!』
「うんっ!僕、頑張るぅ!」
そんな会話をした後私は二尾さんの寝床付近まで送って再び奥へ潜って行った
 
 
あの二尾さんと出会ってから7年が経過した
そして成人をして大人になった私は暗いオシャレな都会の街を歩いていた
ところがチャラそうな男組3人に声をかけられてしまった
【ねえそこのお姉さん、】
『ん、なんでしょうか』
私は少し睨みながらそう言った
【俺らと一緒に飲みに行かない?】
『急いでるんです申し訳ない、』
『では』
そう言って振り切ろうと進もうとしたら
手首を掴まれた
『ひゃっ!』
思わずそんな声が出てしまった
【逃げんなよ姉ちゃん】
『やめてくださいッ、!』
私は必死にそう言った
だが年上の男性には力で勝てるはずもなく
『どうしようッ、』
そう思った時だった
「おいそこのお兄さん達」
「やめてもらってもよろしい?」
そんな声がし、私はすぐさま声がした方を見た
そこには9本のしっぽが生えている男がいた
そして私はその男に見覚えがあった
でも不思議と驚きはしなかった
【あ?なんだ兄ちゃん】
「とりあえず離してやってくれ」
【はぁ...】
そして男達は私を離した
【で、誰なんだ?兄ちゃん】
「俺はそこのお姉さんを探していたものだ」
【あ?この姉ちゃんか?】
「ああ、そうだ」
「そこの女性は私の嫁であってな」
【チッ、既婚者かよ】
男達はそんなことを言って早々に去っていった
「大丈夫だったか?」
『うん、大丈夫、!』
『...あの、貴方は?』
私は一刻も早くこの人の正体を知りたかった
「覚えているのかな?
あの時君は俺を救ってくれた」
『やっぱあの時のッ!』
「やっぱって...覚えておいてくれたのか?」
『うんっ!覚えてるっ!』
「ははっ笑それは良かった!」
「やっぱり君は美しい」
『ん、?』
「実は今日君をおれの嫁として迎えようと思ったのだが...」
「こんな迎え方になってしまって本当に 
申し訳ない」
『いや全然大丈夫!』
「良かった!
あ、でも先にそっちの都合を聞かないと
お迎えができないのだがどうだ?」
『全然大丈夫だよっ!
私も小さい頃にも関わらずずっと覚えてたくらい記憶に残ってるんだ』
『だから、よろしくお願いします...///』
「ああ、こちらこそお願いする。」
 

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