ジャック視点
オーリー
電話で出た僕くらいの年みたいな男の子
すごく優しそうだけど、ちょっと怖い
でも、オーリーなりに、僕たちに信用されようと頑張ってる
今、オーリーの姿を見せてくれるって約束をしたんだ
そのためか分からないけど、受話器を僕に渡せだって
……?
さっきから、マシューの様子がおかしいような?
気配が、いつもの優しいマシューじゃないみたい…
なんて言うんだろう、圧っていうか?
まぁ、気のせいだよね
_そう思った矢先
いきなりマシューが、僕の手から受話器を叩き落とした
咄嗟に僕は悲鳴をあげた
ケビンも少し困惑してるみたい
目を見開いたまま、マシューを見つめている
なにか
マシューが何か言った
もう1回言って、と言おうとした瞬間
そう大声をあげた
でも、上手く状況が読み込めない
なんで、?
急に?
オーリーは?
そう疑問に思ったのはケビンも同じらしい
でもそれどころじゃない、とまたマシューがいう
そして大きく片足を浮かせたあと、
受話器を思いっきり踏みつけた
受話器はバリバリに割れ、所々に火花が見える
彼らしくない行動に、また僕は叫ぶ
情報が無さすぎてわけがわからない
と、そうこうしているうちに、受話器から声が聞こえた
……ノイズに混じって
声は明るいのに、何故か背筋が凍るような感覚になった
すると、
ヒュっと喉が嫌な音を立てる
あいつだ
あいつ
僕らが恐れ続け、
憎み続けた存在
なんで、
じゃあオーリーは?
ニセモノ?
僕らは息を飲んだ
どんどんノイズが酷くなる
……足"元をす""くわ"れない""ようにな"
そう聞こえた気がした
でも気づけば、
僕らは中に浮かんでた
否、僕らはは落ちていたんだ
そして暗闇に吸い込まれるように僕は意識を失った












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!