や ら れ た 人 の 気 持 ち を 考 え て み ろ ? 嫌 だ ろ ? _______

ク ソ が _______

そういえば、クソがって言葉も藤木の声だった…

公美先生｢大丈夫?結衣ちゃん…さっき言えませんとは言ったけど、一応同じパートの結衣ちゃんと鍵山さんには伝えようと思って…｣

｢ありがとうございます。藤木だったなんて…ってちょっとびっくりしちゃって。｣

公美先生｢驚くのも仕方ないわ。しかも割られたリード、本番で使おうとしていたお気に入りのリードだったみたい。同じパートだからわかるでしょ?好きなリードと嫌いなリードがある事。｣

｢わかります…私も本番用のリードと練習用のリードにわけてます。｣

ふと気がついた。

｢公美先生…わざわざお気に入りのリードを割るってことは、犯人は藤木とお気に入りのリードを知ってるくらいの関係って事ですか…?｣

公美先生｢そういう事になるわね。可能性としては同じパートの結衣ちゃんと鍵山さん、藤木と仲がいい遥斗くんの確率が高くなるけど…｣

そんな…私じゃないし鍵山先輩がそんな事するはずない…それに遥斗も藤木と親友なのに…

｢ち、違うと思います!!もしかしたらたまたまお気に入りのリードを割っちゃったのかもしれないし…｣

公美先生｢まあまあ焦らずに。結衣ちゃんは朝藤木より早く来た?｣

｢はい、結構早く来ました。えと、早く来たのは私と香菜ちゃんとまこ先輩とちか先輩だけでした!!｣

香菜ちゃんも優しくて絶対そんな事しないし、まこ先輩&ちか先輩のほんわかコンビは悪いこと絶対しない感じの先輩方だし…

公美先生｢う〜ん、そのメンバーじゃあそんな事しなさそうね笑｣

公美先生もそう思うよね…しないよね…というか、この部活の中にそんなことする人なんていないよ…

公美先生｢わかったわ。ありがとう。戻っていいよ。｣

｢ありがとうございました…｣