阿部side
昨晩は早めに布団に入って、
今朝は少し早めに起床。
今日は振り入れとリハがあるから、
事前にもらっていた音源と動画を予習。
朝から頭を覚ます為に、
甘いコーヒーを入れにキッチンに降りた。
あなたちゃんも起きたばかりなのか、
まだ部屋着のまま、コーヒーを入れていた。
女子と生活を共にした事がないから、
なんだかすごく新鮮。
そう言いながら、
あなたちゃんは自分の為に淹れていたであろうコーヒーに
砂糖とミルクを添えて、
可愛いトレーにのせてくれた。
…これで好きにならない方が、おかしくない?
普段は女の子をときめかせるのが僕らの仕事だけど、
これじゃああなたちゃんが僕らのアイドルじゃん。
なんかもう、究極の癒し。
今まで本当に恋愛と無縁だったから、
こんな気持ちになったの初めてだ。
ファンの子たちって、
俺らのことこんな風に思ってくれてるのかな?
この仕事、すごく長くやってるけど、
今更、当事者になったかも。
あなたちゃんって、本当にいい奥さんになるよね。
幸せになってほしいなぁ。
なんなら幸せにしてあげたい。
…ん?
俺これ結婚したいと思ってる…?笑
俺には少し可愛すぎる花柄のトレーを受け取って、
まだ仕事モードになっていない
ラフな彼女と階段を上がる。
早起きが得意なわけじゃないけど、
夜じゃなくて、朝に予習の時間とってラッキーだったかも。
あ、しまった。
…思わず頭ポンポンしてしまった。
距離感間違えたかな…。
明らかに驚いている彼女。
でもまぁ、
これくらいは仕返しさせてね?














編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!