「えっと…ちょっと話しない?」
私はオリに話しかけてみた。
「えっ…」
と、オリは困惑したようだったけど、やがて首を縦に振った。
どうやら、オリの話によると、オリの両親は昔に事故でなくなってしまったらしい。家が破産寸前になり、オリを置いて夜逃げする途中のことだった。
「両親は、きっと私のことが嫌いだったんです。だから、こんな名前つけて、私を置いて…」
「…」
本当にそうだろうか。
両親はオリが嫌いだったのだろうか。
そうではなく、きっと…
「あの、オ…」
「私に楽しむ権利はないんです!だからもう関わらないでください!」
「えっ、待って…」
オリはいってしまった。
そこから、私は何日もオリの名前の由来について調べ、両親の心情を考えた。
そしてついに見つけたのだ。
85697冊目の本に、答えを…













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。