第3話

最悪で運命的な再会
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2025/05/04 07:03 更新
虎田家前

あなた
おいしょ…っと

パトカーの扉を開け、長野の景色を見る。
大和敢助
着いたぞ、此処が__________















大和敢助
____アイツ由依がいる虎田家だ。


はは、態々由依ちゃんのところだけ強調してらぁ…

大和敢助
おし、取り敢えず
まずは聞き込みに行くぞ、あなた。
あなた



あなた
ちょっと待ってよ、僕は由依ちゃんに
会いに来ただけで……!
大和敢助
…そうか



大和敢助
なら、まずはアイツから
聞き込みに行くとするか。
大和敢助
それならお前も納得だろ?

いや、うーん。

本当なら、この暖房の効いたパトカーから出たくないんだけどなぁ________


あなた
(由依ちゃんに会う為…か。)



あなた
____まぁ、いーよ
あなた
行くならさっさと行こう。

そう言いながら、駆け足で虎田家の方へ走っていく


こう云う、家と家同士に因縁がある家の事件って大体は両家の私情が混ざってるから面倒なんだよなぁ…。
だから来たくなかったのにさぁ、


ま、来たからには由依ちゃんの聞き込みをさっさと終わらせてサボるとしますか〜。

大和敢助
(…そう云うアイツも、本当は
 上原に早く会いたいんだろうな)
虎田家内


虎田家に入るや否や、繁次という男がスコップ片手に家から出ようとしているのを捕まえて尋問をする。
虎田繁次
え、由依さんが何処にいるか…?
虎田繁次
多分、今の時間なら塀の向こうの馬小屋にいると思うけど…

あなた
そ。
大和敢助
あなた、行くぞ

敢助くんが不自由な足を精一杯動かしながら、雨谷の方へと向かう。


杖をついているくせに案外足が速いため、駆け足で彼を追いかける。

あなた
あ、そうだ
あなた
由依ちゃんの場所、
教えてくれてありがとね〜


『じゃあね〜』といいながら彼を追いかける。


虎田繁次
虎田繁次
警察が由依“ちゃん”…?
馬小屋

あなた
失礼します


3回ノックをしてから、馬小屋の扉を開ける。

虎田結衣
何ですか____って
虎田結衣
…え。

目を見開き、まるであり得ないものを見たかのような顔を敢助くんに向ける由依ちゃん。





大和敢助
……上原、
大和敢助
いや、今は虎田…か。


少し寂しそうな目をした後、その表情を言葉で隠すかのように続ける。

大和敢助
奥さん、「龍尾家、虎田家殺害事件」について聞きたいことがある。協力しろ。

虎田結衣
敢…ちゃん…。
虎田結衣
____…分かったわ。





____なんだこの空気。

いや、分かるよ?
由依ちゃんにとっては死んだと思ってた片思い相手と嫁入り後に再会するっていう気まずさがあって。

敢助くんにとっては自分が寝ていた間に嫁入りしていた片思い相手と再会して、改めて現実を見たっていう絶望に近い諦めが襲ってきてるんだよね。




あなた
(だとしても、さ?)

今の由依ちゃんに
「奥さん」呼びはキツイだろうなぁ…

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