第62話

#56 馬鹿
313
2026/01/18 17:06 更新





〜ハンジ視点〜









エレン・イェーガー
ウ"ォォォォォォォッ!!!!!!!
ハンジ・ゾエ
ッ、くそっ…


女型の捕獲…分かっていたけれど、かなり大変だ。

エレンが頑張ってくれているが…


…街への被害は、抑えられそうにないな

ハンジ・ゾエ
(…あなたの下の名前…)


そう

被害のことを考えるたび、"彼女"が頭によぎる。


…作戦を知っているならば、
じっとしていられるわけがない。


もし…

もしあなたの下の名前が、ここに来ていたとしたら…

ハンジ・ゾエ
(…いや)


…考えるな

ただの妄想は時間の無駄だ…


とにかく、今は女型の捕獲に専念しないと…

モブリット・バーナー
ッぶ、分隊長ッ!!!!!大変です!!!!!
ハンジ・ゾエ
…!


エレンと交戦中の女型の方から、
モブリットがそう叫んできた。


…深刻な顔で何かを指差すモブリットの方へ、
急いで向かう。

ハンジ・ゾエ
モブリット!どうしたの!?
モブリット・バーナー
分隊長、ッあれ…!!!
ハンジ・ゾエ
………ッ!?!?


…モブリットが指差していたのは、瓦礫の山。

恐らく、エレンと女型の交戦中に飛んできたもの。


でも、私が釘付けになったのはそこじゃあない。



…その瓦礫から出る、髪の長い頭だ。

ハンジ・ゾエ
はぁッ、はぁっ…
ハンジ・ゾエ
…ッ!!!





ハンジ・ゾエ
あなたの下の名前ッ…!!!


駆け寄ると、確かにその頭は見慣れた彼女で

瓦礫に挟まった胴体は、血塗れで


…見るにも耐えないような状態だった。

ハンジ・ゾエ
なんで…
ハンジ・ゾエ
なんでッ、ここに…!!


全身ボロボロで、立つことすらやっとだったくせに


死ぬって、分かってるくせに…!!!

モブリット・バーナー
あなたの下の名前さんッ…!?
兵士
出血の、量が…



…その場にいる誰もが


「あなたの下の名前は死んだ」


そう、悟った。





…でも



あなたの下の名前・あなたの名字
ッ、か"はッ…
ハンジ・ゾエ
…!!
モブリット・バーナー
!?まだ息がある…!!
兵士
あなたの下の名前さんッ…!!!
ハンジ・ゾエ
あなたの下の名前…


…私は


今、どうするべきか

ハンジ・ゾエ
……っ、ふぅ

ハンジ・ゾエ
…モブリット、君は向こうの指揮を取ってくれ
ハンジ・ゾエ
ここには、二人だけでいいから人手が欲しい。
モブリット・バーナー
!りょ、了解しました!!!
兵士
お、俺残ります!!!
兵士
ッ俺もっ!!!
ハンジ・ゾエ
…助かるよ


そうやって分隊長としての指揮をし、
彼女の戦友としてその場に残る。



あなたの下の名前


なぜここにいるのか


そんなことは、近くで見てきたからすぐに分かる。


誰かを助けるために…ここに来たんだろう?



…でもね

ハンジ・ゾエ
ッせぇーのッ!!!
兵士
うぅッ!!!!!



君のその、"自己犠牲"の精神は


…本当に、いつまで経っても分かる気がしないんだ




ねぇ…


あなたの下の名前


ハンジ・ゾエ
(頼むから…もっと、私たちを頼ってくれよ)


兵士
ッオラッ!!!!!
あなたの下の名前・あなたの名字
……
ハンジ・ゾエ
…はぁ……



ハンジ・ゾエ
ッ馬鹿だなぁ…君は



瓦礫からあなたの下の名前を救出し、自分のマントをゆっくり掛ける。


…本当に奇跡的に、瓦礫が身体に刺さることはなく、
死に関わるような致命傷はなかった。

当たったのは、薄くて小さい瓦礫だけだったみたいだ。

ハンジ・ゾエ


…馬鹿だな


ちゃんと、君が私たちを頼ってくれれば…


こうはならなかった。



…誰かを助ける君を、助けることはできないのかい?


周りを…そこまで信頼できないのかい?

ハンジ・ゾエ
……ッ、ふ
ハンジ・ゾエ
あーあ…



「信じてくれ」って…あのとき言ったはずなのにな。












マジでここらへん巻きたい

巻き巻き…

てかチビ千空と真希さん声優一緒なんだねハハハハハ

うわああああああああああああああああ


あっ、シリアスでしたね…ゴメンナサイ…

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