無一郎さんは照れた様子もなく、真剣に私だけを見つめていた
あぁ
くすっと笑う無一郎さんも、ニッコニコに笑う無一郎さんも、少し悪巧みを企んで笑ってる無一郎さんも
全部ぜーんぶ好きだ
無一郎さんは、私の体を引くと、一気に距離が近くなった
本当にそうだと思う
たくさん迷惑もかけたけど、たくさんの笑顔をくれた
私の人間恐怖症、男性恐怖症も治ったのは無一郎さんのおかげ
鬼に襲われた時、怖くて何もできなかったけど助けてくれた
そんな君だったから私は命を引き換えれたんだよ
無一郎さんは私の頬に手をかけた
無一郎さんの優しく微笑む姿がとても尊い
私は目をつぶるとともに、唇に柔らかい感触がした
私たちはお互い抱きしめ合った
今日の夜はすごく特別で、無一郎さんのことしか考えられなくて
今日のこと
きっと一生一生忘れられないと思う
本当に好きで、大好きなあなたを
私は守りたい
たとえ困難な壁が立ちふさがっても、私たちなら乗り越えられると思う
だって、私たち幸せだから
私無一郎さんのおかげで生きてるし、無一郎さんのおかげで生きたいと思う
無一郎さんが次悩んでたら、君がやってくれたように私は君に手を差し伸ばして、笑顔にしたい














編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!