第24話

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2026/01/06 05:18 更新













初めてのLIVE配信

ショーケース準備期間、
夜。

スタジオの照明は落として、
デスクライトだけを点ける。

スマホを固定して、
角度を何度も調整する。

「……これで、いいか」

誰に聞くわけでもなく、
小さく呟く。

SEVENTEENは海外。
スングァンもいない。

今、
本当に一人。






🔴SiuさんがLIVEを開始しました。




その通知が出た瞬間、
画面にコメントが流れ始める。

「待ってた!」
「初配信おめでとう!」
「一人?」
「声聴けて嬉しい」

思った以上の速さに、
一瞬、言葉を失う。

「……こんばんは」

少し、
緊張した声。

「初めての、
 ライブ配信です」

軽く頭を下げる。



Shardsとの距離

コメント欄が、
優しい。

「緊張してるの可愛い」
「ゆっくりでいいよ」
「今日もお疲れさま」

その言葉に、
胸が、
じんわり温かくなる。

「……ありがとう」

「実は」

一度、
言葉を切る。

「今、
 ショーケースの準備中で」

「一人で練習してる時間が多くて」

正直な言葉が、
自然と出た。



本音

「ちょっとだけ……
 寂しいです」

言った瞬間、
後悔するかと思った。

でも。

「ここにいるよ」
「一人じゃない」
「Shards、全員集合」

画面が、
一気に埋まる。

Breathモードの
ペンライト絵文字が流れる。

Siuは、
小さく笑った。

「……ありがとう」



小さな歌

「今日は、
 短くでいいなら」

そう前置きして、
アコースティック音源を流す。

「Under the Same Sky」

サビ前まで。

声は、
静かで、
近い。

息遣いまで、
届く距離。

歌い終わると、
しばらく沈黙。

そして、
コメントが溢れる。

「泣いた」
「夜に聴く声じゃない」
「そばにいるみたい」



配信の終わり

「……今日は、
 ありがとう」

「こうして話せて、
 少し楽になりました」

画面を見つめて、
最後に言う。

「Shardsがいるなら、
 大丈夫だって思えた」

軽く手を振る。

「おやすみなさい」



配信終了後

スマホを置いて、
深く息を吐く。

さっきまでの静寂が、
少し違って感じる。

「……一人じゃなかったな」

そう呟いて、
小さく笑った。

画面越しでも、
確かに届いた。

欠片は、
ちゃんと、
ここにあった。














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