前の話
一覧へ
次の話

第5話

3
41
2023/07/24 03:21 更新
東雲 優瞬
東雲 優瞬
聞こえちゃった
まゆの…
願い事…とでもいうのかな
幸せかぁ、
そんなの考えたこともなかった。
私はただ、ただただ、
東雲 優瞬
東雲 優瞬
(今と言う、未来へと繋がること瞬間を愛してたいな。)
今は一秒でも時間がたつと過去になる
その分、進みが早いように感じる
東雲 優瞬
東雲 優瞬
(それよりも、懐かしいな)
過去、その言葉が出てきたときにふと思い出した。
私はあの日、まゆに止められてなければ…
東雲 優瞬
東雲 優瞬
(死んでた…んだよな)
今いる場所は、昔、私が自殺しようとした場所
自殺しようとしているとこを、優が見つけてくれた
あの時死んでたら、
東雲 優瞬
東雲 優瞬
(悲しんでくれる人はいたのかな。)
そんな、単純な考えをつらつらとただ並べてゆく
過去のことなんて…今考えても意味などはないのに。
勝手に考えてしまう。
不意に、まゆの服をキュッ、っと掴んでしまった。
桜橋 真悠
桜橋 真悠
優、?
不安げなまゆの声が頭上に響く。
東雲 優瞬
東雲 優瞬
(ごめん。ごめんまゆ。)
もう少しだけ…
この暖かさのなかにいたいな。
ねぇ、知ってる?
人の幸せって誰かの不幸なんだよ。
そんなの、しらないか。
そうだよね。知らない方が得なこともあるよね。
つまりはね。























私が不幸になると誰かが幸せになれるんだよ。
心の傷口に絆創膏は似合わない。

プリ小説オーディオドラマ