「……嘘つき。」
「…え?」
「俺、気づいてたんだよ。
るぅとくんの放送見てて。
ちょっと調子悪そうだなって、だから連絡した。」
「え…」
「だからわかるよ、俺
まだ調子悪いんでしょ?
声がなんか…いつもと違うもん」
「…ははっ。」
なんでもお見通し、か。
思わず笑ってしまった。
「なんで笑うんだよ…。
まだ辛いんでしょ?早く寝ないと。」
そう言うと莉犬は俺の手を掴んだ。
「ほら、行くよ」
…
「…………。」
「…………。」
仕方なく莉犬のあとをついていく。
…まだ手握ったまんまだし。
「…はぁ…。」
冷静になって考えてみるとめっちゃ可愛いな。
僕のために泣くとか。
今だってずっと手繋いでるし…。
「!?どうしたの、るぅとくん!?
ため息…?!なんかまだキツイ?
大丈夫??!」
めっちゃオロオロしてる…
「…ふふっ、大丈夫」
少し涙が出てしまった。
莉犬に気づかれない程ほんの僅かだけど
嬉しすぎて涙が出た。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。