【 あなたside 】
走った.ひたすらに.
そしたら、偵察隊として動いている
千空らが見えてきた.
どうやら、船に残っている者が
石化したことは知っているように見えた.
息切れた体で、私は彼らに話しかける.
私は手のひらに持っている、
ロケットペンダントをギュッと握りしめた.
冷や汗か、普通の汗かわからない汗が、
私の頬をくだっていく.
千空は、偵察に同行しているメンバーと
私に、これからの方針を説明する.
私の後に、発言した者がいた.
琥珀色の髪に、瑠璃色の瞳.
服装や仕草からして、石神村の民
だということは分かった.
その時、その少女が私に向かって言った.
元気溌剌な声が、私の耳に届く.
右手を前に出し、握手を求めてくる.
私も右手を出し、握手を交わした.
その手は、マメのある戦闘チーム
ならではの手だった.
そう言って千空が指差したのは、
地面に落ちている4つの貝.
その貝はどれも、死んだ貝や食べづらい貝.
周りにはハエがたかってきていた.
2本の薬品を袋から取り出し、
千空は作業を開始する.
シアノアクリレートを、熱で貝に吹き付け、
ブラックライトで照らす.
そうすると_____.
3700年ぶりに聞いたその言葉を、復唱する.
その貝についていたものは、まさしく
正真正銘、ヒトの指紋だった.
その指紋から、女性でかつ
中肉中背であることが判明した.
情報を聞き、千空の横にいた
メンタリストは言う.
そんな余韻に浸っていると、
メンタル刑事は犯人像分析を開始した.
メンタリストお得意様の仮説で、
証拠品の1つとなる毛髪を
ゲットすることに成功する.
そこから入手したユリの花粉を元に、
容疑者を発見することに成功した.












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!