第4話

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2025/09/04 23:00 更新
中島敦
あ、僕は中島敦です!
貴方はあなたさん…でしたっけ
あなた
あなたでいいですよ
多分、あなたの一人称はこの場にいる誰よりも年齢が低いと思うので
太宰治
そういえば年齢を聞きそびれていたね
あなたちゃんは何歳なんだい?
あなた
14歳です
中島敦
14歳…
太宰治
しっかりしてるからもう少し年齢が高いと思っていたよ
それこそ敦くんと同じくらいかと
中島敦
僕もそう思ってました
江戸川乱歩
まあまあ、それはいいとして!
江戸川乱歩
バイトにするの?それとも社員になる?
あなた
え、ええと…
あなた
でも、どちらにせよ社長さんがいなかったら意味ないのでは?
江戸川乱歩
それはその通り!
江戸川乱歩
でも決めておくのは今でもいいでしょ?
あなた
そうですね、じゃあ一応…社員で、やってみます
国木田独歩
本当にそれでいいのか?あなた
この仕事は生半可な気持ちじゃ務まらないぞ
あなた
はい、やれるだけ全力でやらせてもらいます
太宰治
さーさー、もう夕暮れも過ぎてきてるしあなたちゃんは1回帰ったらどうだい?
あなた
あっ、確かにそうですね
あなた
じゃあ、また明日来ます
失礼しました

扉が閉まり、少しの沈黙が過ぎる
太宰治
あれ、そういえばあなたちゃん今日ヨコハマに来たって言ってた気が…
中島敦
えっ、じゃあ住むところとか無いんじゃ…?
国木田独歩
大丈夫だろう。
電車やらで来ていたのなら金くらいは持っているはずだ
中島敦
そ、それもそうですね…
一方その頃、あなたはというと…
あなた
うーん、お金はあるんだけど…受付とかよく分かんないし…
あなた
いいか、1日くらい公園でも
ホテルや旅館の泊まり方がよく分からず公園のベンチに寝っ転がっていた
あなた
意外と快適な温度だな、今日
そのまましばらく寝っ転がっていると、次第に眠気が来てあなたは目を閉じた
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…こんな時間帯に公園に誰かいるようですね
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人?…あぁ、ベンチで眠っている少女がいるぞ
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ふむ…この街は危険ですし、放っておいても法を破ってしまいますね
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まあ私はそれでもいいのですが…軍警である以上、見過ごすわけにはいきませんね
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こんばんは、お嬢さん
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…起きないな
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…はぁ、鼻でもつまめば起きるでしょうか?
鼻をつままれ目が覚めたまろ
あなた
…ん…?…あれ、私寝てましたか?
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ええ、私の声が聞こえないくらいには
ぐっすりと眠っていましたよ
あなた
えっと…それでどうかしましたか?
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いや、こんな夜遅くに公園で子供が一人で寝ていたら危険だろう
住む場所はどうしたんだ?
あなた
えっと…それがお金はあるんですけどホテルとかの泊まり方が分からなくて、1日くらいならここでもいいかなって
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それでいいわけがないでしょう!
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家はないのか?
あなた
はい、今日東京から来たもので、まだ…

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