第32話

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2021/06/24 09:15 更新
猗窩座side
あなたが苦しそうに笑っていた
何がそんなに悲しいんだ...?
ついに...力尽きるように意識を手放した...
なんだ...どうすれば良かったんだ...
我妻善逸
我妻善逸
大丈夫...まだ息してる...
きっと疲れたんだね...
休ませてあげなきゃ...
猗窩座(上弦の参)
猗窩座(上弦の参)
俺が面倒見る...
見させてくれないか?
童磨(上弦の弐)
童磨(上弦の弐)
俺も見るぜ?
だって心配だもん...
不死川実弥(風柱)
不死川実弥(風柱)
全員で見ようぜェ...
あなたが心配だァ...
全員で見る事になった...
あの落ち着きがある無惨様でさえ
慌てふためいていた...

全員で見るとは言っても満場一致で
俺の上に乗せ見る事に...
なぁ、どうしたんだよ...あなた...
俺の技を見て倒れただろ?何が問題だったんだ?
あなた
狛...く...zzz
は?『はく...く』?
なんの事だ?はく...吐く?
履く?...訳が分からないんだが...
我妻善逸
我妻善逸
ねぇ...『狛治』って誰?
不死川玄弥
不死川玄弥
え?俺達は...
伊之助だろ?兄ちゃんだろ?
善逸...俺...
不死川実弥(風柱)
不死川実弥(風柱)
そんな奴ァ居ねェなァ...
嘴平伊之助
嘴平伊之助
お前ら鬼か?
鬼舞辻無惨(鬼のトップ)
鬼舞辻無惨(鬼のトップ)
ふむ...私と黒死牟、童磨に猗窩座
堕姫に妓夫太郎、累だな
黒死牟(上弦の壱)
黒死牟(上弦の壱)
死んだ者を含めても...
妓夫太郎(上弦の陸)
妓夫太郎(上弦の陸)
そんな名前の奴は居ねぇぇ...
狛治...誰の事だろうか...
無惨様や黒死牟、妓夫太郎の言う通り
そんな名前の奴は居ない

あなた...教えてくれ...その名前、男なんだろう?
不安になる...早く起きて、俺だけを
愛してると言ってほしい...
そしたら、その名前の奴より俺がお前を愛すから...
あなた
......狛...治...zzz
堕姫
堕姫
同じ名前ばかりね...
累(下弦の伍)
累(下弦の伍)
狛治って男?
冨岡義勇(鬼化)
冨岡義勇(鬼化)
女では無いだろ...
妓夫太郎(上弦の陸)
妓夫太郎(上弦の陸)
そうだろうなぁぁ...
でもよぉぉ...分かるだろぉぉ?
黒死牟(上弦の壱)
黒死牟(上弦の壱)
あぁ...あなたは...
無断で外出などしない...
童磨(上弦の弐)
童磨(上弦の弐)
うん、俺が良くそばに居たし
出ようとしても未遂だよ?
ねぇ?猗窩座殿~...
猗窩座(上弦の参)
猗窩座(上弦の参)
俺も良くそばに居た
確かに外出などしていない
鬼舞辻無惨(鬼のトップ)
鬼舞辻無惨(鬼のトップ)
あなたは最近...
夢でうなされてただろ...
夢の中の人物...か?
それはあり得る...最初は戦いが終わった後で
あの時は大泣きしてたんだよな...
俺が起き上がるだけで『わんわん』泣いて...

一時いっときも離れる事は無く
抱き締めてたっけな...(笑)

あなたの夢は、現実なんだと知ったあの日は
うなされるあなたを俺が抱き締めてたら
血まみれになったんだ...本当にあの時は驚いた...

でもあなたは嬉しそうに、『男の子を守った』
と言っていた...その男が狛治...か?

恋愛対象...じゃないよな...?
俺はあなたを『ぎゅっ』と抱き締める
温かい...なのに...この温もりだけでは不安なんだ...

あなた...起きたら...
俺にお前のありったけの愛をよこせ...
そしたら俺もありったけの愛を返す
な?良いだろ?お前に出会って...恋を知ってから...

お前がほしくてたまらない...
もっと...もっと...と欲が止まらなくて...
でも、がっついて怖がらせたくなくて
キス以外は、してこなかった...

他の男の名前が出たとたん
抱きたくて、たまらなくなるだろ...
完全に俺のものに出来たならって考える
猗窩座(上弦の参)
猗窩座(上弦の参)
ギュッ...
強く優しく抱き締めた...不安な気持ち...
心配な気持ち...取られまいと焦る気持ち...

全てを落ち着かせたい...あなたの首辺りに
顔を埋めればあなたの匂いが...
あなたの温もりが、俺を癒し落ち着かせる...

なんも心配なんてない、取られるなんて事も無い
あなたは今...俺の腕の中だ...
夢が現実でも夢は夢...そう自分に言い聞かせた...
堕姫
堕姫
あんた...不安なんでしょ(笑)
猗窩座(上弦の参)
猗窩座(上弦の参)
うるさい...ギュッ
堕姫
堕姫
大丈夫よ...あなたは
あんたが大好きなんだから(笑)
嘴平伊之助
嘴平伊之助
あなたを信じろ!
お前が泣いたら泣くぞ?
猗窩座(上弦の参)
猗窩座(上弦の参)
そうだな...(笑)
我妻があなたの背に耳を当てる...
こいつの耳は感情をも読み取れるらしい
正直...俺では分からないから助かる
我妻善逸
我妻善逸
うん、落ち着いたみたい...ホッ
妓夫太郎(上弦の陸)
妓夫太郎(上弦の陸)
なら安心だなぁぁ...
不死川玄弥
不死川玄弥
あなた...どうしたんだろ...
なんか心配だなぁ...
不死川実弥(風柱)
不死川実弥(風柱)
確かに心配だわなァ...
あなたがモゾモゾと動き出す
俺の胸に顔を埋めて...少し悲しそうな...
困ったような顔をして...目を覚ました...
あなた
...おはよ...猗窩座さん...ニコッ
でも...心配かけないようにって
お前は無理して笑うんだ...
素直に泣けば良いじゃないか!
苦しい時、辛い時、甘えれば良いじゃないか!
そんなに俺は頼りないのか?
猗窩座(上弦の参)
猗窩座(上弦の参)
無理してないか?
頼ってくれて良いんだぞ?
いや...頼ってくれ
あなた
猗窩座さんはあの子に
似ているなって思ってたんだよ...
まさか本人なんだもん(笑)
嫌になるなぁ...ははっ...(笑)
猗窩座(上弦の参)
猗窩座(上弦の参)
なんの...話しだ...?
みんなが『ポカン』とする...そりゃそうだ...
起きたかと思えば、訳の分からない話しをする
それに俺が誰に似てる?その誰かは俺?
あなた
無惨様...猗窩座さんを
鬼にした時の事は覚えていますか?
鬼舞辻無惨(鬼のトップ)
鬼舞辻無惨(鬼のトップ)
だいぶ昔だからな...覚えていない...
あなた
そうですか...(笑)
なら良いんです...
なんで俺の昔の話しを?
それになんでまた泣きそうな顔を...
あなたは俺を見つめる...
あなた
猗窩座さん...あなたの好きな人は?
猗窩座(上弦の参)
猗窩座(上弦の参)
何を言っているんだ?
唐突な質問にうろたえる...
あなたはどうして、よそよそしい?
何故そんな分かりきった事を聞くんだ?
あなた
答えて下さい...
あなたの好きな人は誰ですか?
我妻善逸
我妻善逸
(怯えている音がする...でも、なんで?)
猗窩座(上弦の参)
猗窩座(上弦の参)
俺が好きなのは、あなただ...
あなた
...心の底から愛していて
命に替えてでも守りたいと思う
愛おしい人は誰ですか?
猗窩座(上弦の参)
猗窩座(上弦の参)
何故そんな事を聞く...
もちろんお前しか居ないぞ?
あなた
そうですか...
それは嬉しいです...ニコッ
いや待ってくれ!嬉しい割には喜んでないぞ!?
この質疑応答になんの意味があると言うんだ?
あなた
それでは質問の相手を替えましょう
童磨(上弦の弐)
童磨(上弦の弐)
誰に聞くんだい?
あなたは俺から離れ、もう1度俺を見つめる
あなた
あなたにお聞きします
累(下弦の伍)
累(下弦の伍)
それじゃ相手は一緒じゃん
あなた
違います...
この人で合っているんです
相手は一緒だと思うんだが...
多重人格でもあるまいし
あなたはどうしたんだろうか...
あなた
まず本題に入る前に...違う質問をします
猗窩座(上弦の参)
猗窩座(上弦の参)
あ、あぁ...
あなた
あなたは猗窩座さんですか?
猗窩座(上弦の参)
猗窩座(上弦の参)
俺は猗窩座だが?
だから、なぜ当たり前の事を聞くんだ?
あなたには...誰が見えているんだ?
俺を通しで誰を見ているんだよ...
あなた
それは鬼の猗窩座さん...
あなたの名前を教えて下さい
人間の頃の名前を...
猗窩座(上弦の参)
猗窩座(上弦の参)
前にも言ったが覚えていない...
あなた
そうですか...
それでは、あなたの本当の名前で
これからは質問していきます
は?本当の名前?
人間の頃の名前を知っているのか?
あなた
狛治さん...
あなたの愛した人は誰ですか?
我妻善逸
我妻善逸
狛治!?
あなた
はい...そうです...
猗窩座(上弦の参)
猗窩座(上弦の参)
それは夢の中に出た奴か?
あなた
...そうです
私のは眠る事で意識だけが
別世界に飛んでいたらしいんです...
鬼舞辻無惨(鬼のトップ)
鬼舞辻無惨(鬼のトップ)
そんな不思議な事もあるんだな...
あなたはポケットに手を入れ、何かを探っていた...
そのポケットに何があるんだ?
あなた
狛治さん...これを...
俺に握らせてきたのは、雪の結晶が付いた髪飾り...
なんだ...これ...
あなた
小雪ちゃん...覚えてませんか?
小雪?小雪...さっぱり分からん...
いったい誰の事なんだ?
猗窩座(上弦の参)
猗窩座(上弦の参)
誰の事...だ?
_恋雪@こゆき_
恋雪こゆき
(やっぱり記憶が無いのね...)
あなた
狛治さんの愛した人です
小雪ちゃんは最後の最後まで
狛治さんを愛している
と言っていました...
そして...先に死んでしまう事を
悔やんでいました...
_恋雪@こゆき_
恋雪こゆき
クイッ...(思い出して?)
猗窩座(上弦の参)
猗窩座(上弦の参)
誰だ?俺の手を掴むのは...
あなた
...いらっしゃい小雪ちゃん(笑)
私はもう...吹っ切れてるよ?
説得でもして解放してあげてよ...ニコッ
横を見ると小さな女が手を掴んでいた
誰...なんだ...
我妻善逸
我妻善逸
え?誰も居ないよ...?
嘴平伊之助
嘴平伊之助
(女が居る...)
_恋雪@こゆき_
恋雪こゆき
(でも...あなたちゃん...)
あなた
今度は私と立場が
逆になっちゃったね(笑)
_恋雪@こゆき_
恋雪こゆき
(本当、懐かしいわね...ニコッ
ねぇ、記憶って戻せないのかしら?)
女はあなたを見て笑っていた
まるで話しが通じているように...
するとあなたが俺に近づく...
あなた
ん~...私に出来るか分からないけど...
やってみるね...?ギュッ
抱き締められて、とても温かい...幸せだ...
猗窩座(上弦の参)
猗窩座(上弦の参)
うっ...ズキンッ!
なん...だ...この映像...俺...なのか?
親父らしき男と、俺っぽい小さな男...
あなた
狛治さんは...とても優しい人
お父さんの為にいっぱい頑張って
体を張っていました
刑罰...か?ムチ叩き...斬りつけ...ん?あれは...
あなた?...だからあの日、傷がすごくて
アイツを守ったって事か...
あなた
でも...もう狛治さんに
罪を犯してほしくないと
命を絶ってしまいました...
あなたが俺らしき男を連れて家に走っている
だけど親父らしき男は首を吊っていて
死んでいた...悔しそうに泣く俺らしき男
それを悲しそうに抱き締めるあなた
あなた
狛治さんは悔しくて苦しくて
心汚いひどい大人達を1人でやつけます
沢山の大人相手に俺らしき男は
やみくもに殴り蹴っている
あなたが男を連れて、俺らしき男を助けて...
~全ての記憶を見せた~
  (作者の手抜き)
後の記憶に関して説明はいらないでしょう...
もう全てを見せたんですから...
_恋雪@こゆき_
恋雪こゆき
(あなたちゃん...)
俺は...小雪を愛して...でも!
あなたの事だって愛している!俺は...どうしたら...
あなた
小雪ちゃん...幸せにね(笑)
_恋雪@こゆき_
恋雪こゆき
(でも...猗窩座さんは...)
俺には全く声が聞こえないが
あなたには聞こえているらしい...
あなた
私の気持ちは無かった...
それで納得させたから(笑)
大丈夫...行っておいで?
_恋雪@こゆき_
恋雪こゆき
ごめんね...あなたちゃん
ありがとう...狛治さん、行きましょ?
狛治
狛治
俺は...
あなた
狛治くん...ためらわない(笑)
来世があるよ?そして、また...遊ぼっ♪
狛治
狛治
小雪さん...
守れなくてすみません...グスッ
あなた...ありがとう...
でも...お前を置いてなど...
あなた
行きなよ(笑)
もう沢山愛してもらったから...
大丈夫...安心して?ニコッ
_恋雪@こゆき_
恋雪こゆき
ありがとう、あなたちゃん...
あなたちゃんも幸せになって?
俺は自分の頭を破壊した...
あなた...本当にすまない...
勝手な男を許してほしい...来世は...
来世こそはお前と一緒に...

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