第14話

第十四話 バットエンド2
2,268
2023/04/05 16:51
僕は…どうしたら…良かった・・・・んだろう…
なろ屋
なろ屋
ハハ…ほんとに…何やっても上手くいかないね…
KAITO
KAITO
なろっち…
スマイリー
スマイリー
なろくん……
なろ屋
なろ屋
今まで…頑張ってきたのに……みんなに認められるように…みんなから好かれるように…みんなから…頼られるように……バカみたい…
結局こんなとこで終わるんだ……僕の人生…何だったんだろ…
のっき
のっき
なろ屋さん……私たちは…あなたをとても信頼していたし……なろ屋さんの事…認めていましたよ…?
なろ屋
なろ屋
え…?
こーく
こーく
それに……『好かれるように』って言ったけど…好かれてなかったらこうやって助けてくれる人なんていないんだよ…
ラメリィー
ラメリィー
……きみゆめが解散するって言ったとき、1番に助けてくれたのは……なろ屋さんだ…そんな人が…頼られない人なわけないじゃないですか…
KAITO
KAITO
俺らは……なろっちがやってきたことは…凄いと思ってるし……それをバカバカしいとは思ったことないぞ
スマイリー
スマイリー
僕は…なろ君の人柄…好きだよ…その優しくて…面白くて…頼れる存在で…時に頭おかしいときもあるけど…そんななろ君が…ほっとけなくて………だから……バカみたいなんて言わないで…
なろ屋
なろ屋
みんな……ごめんね……ありがとう…!
僕はみんなからそう思われてたんだ……。みんな…僕を頼ってくれてた…好きでいてくれた…認めてくれた…僕の人生は…



みんなに恵まれた…最高の人生だったんだ…
KAITO
KAITO
ハァハァ…い…息苦しい…
こーく
こーく
ほんとにここで終わりだね……ゲホゲホ
ラメリィー
ラメリィー
あぁ……最後にこうやって…元メンバーと…素敵な人たちと…死ねるのは…良かった…
こーく
こーく
そうだね……このまま…目を閉じて…いいよね…
のっき
のっき
…ゲホゲホ…みなさん良かったら…最後に手を繋ぎませんか…?
スマイリー
スマイリー
いーねそれ…最後まで一緒だったって感じがする…
なろ屋
なろ屋
ハァハァ…ラメリィーさん個人とみんなに…1つだけ言っときたいことが…
ラメリィー
ラメリィー
なに…?
なろ屋
なろ屋
そらちゃんが…刺されたあとに…『こんな僕を救ってくれてありがとうございました』って…言ってました…なんか…最後の言葉みたいで…最後にしたくなくて…言えなかったけど……もう終わりだから…ここで言いました…
ラメリィー
ラメリィー
……そらちゃんが……ハハ…変わってないな……
なろ屋
なろ屋
それとみんなに…1言だけ…
僕は少し黙ったあとみんなに向けてこう言った。
なろ屋
なろ屋
みんな…大好きだよ…あっちでも…みんなに会えるといいな
僕たちはみんなで笑った。みんな涙ぐんでいたけど…でも笑っていたー
このあと『山のほうから煙が出ている』という電話があり、警察や消防隊員が駆けつけた。その火を消すのに数時間かかった。そして焼跡からは……7人の遺体が発見された。




数日後…その遺体がなろ屋、のっき、KAITO、ラメリィー、こーく、スマイリーそして警察が追っていた犯人の男だと判明した。




そして遺体が判明した数日後、かもめサムライ翔が目を覚ました。

サムライ翔視点ー
俺が目を覚まして数日が経ったとき、看護師さんがかもめと俺を呼び出した。
サムライ翔
サムライ翔
あの…話ってなんですか…?
看護師さんは気まずそうにしながら俺らに信じられないことを言った。
看護師
看護師
……なろ屋さん、のっきさん、KAITOさん……ラメリィーさん、こーくさん、スマイリーさんが……数日前死亡しました…
かもめ
かもめ
え…な…なんの冗談ですか…?
看護師
看護師
冗談ではありません……このニュースを見てください…
そう言って看護師さんは俺らにスマホを見せてきた。そしてそのニュースには……なろっち達が死亡したというニュースが流れていた。
サムライ翔
サムライ翔
ッ…!なんでや!なんでなろっちたちが…!
看護師
看護師
今公開されている内容によれば…その日この病院にお二人のお見舞いに来て…その後帰宅されていた途中で何者かに誘拐されました。そしてその誘拐されている瞬間が防犯カメラに写っており…そしてその車を追いかけていくラメリィーさん、こーくさん、スマイリーさんの姿が写っていたらしいです。
かもめ
かもめ
ッ……い…やだ…信じ…たくない…
看護師
看護師
信じられないかもしれませんが…本当の話です…
俺たちは頭がまわらなかった。意味が理解出来ないのもあるが…それ以上に信じられなかった。その様子を見た看護師さんは僕たちにゆっくりと頭を下げて仕事に戻っていった。沈黙が数十分続いた。そこに刑事と名乗る男が来て、この事件の詳細を詳しく教えてくれた。そしてその刑事さんから今警察内部で推測されている事まで話してくれた。
かもめ
かもめ
……てことは、なろぴたちは誘拐されて…それを助けにラメリィーさんやこーくさん、スマイリーさんが行ったけど…何らかの事件が原因で火災が起きて…そこの周りに誰も住んでなかったのと…そこが圏外で…助けも呼べなくて…出口付近に車もあって…出られなくなって……そのまま…ってこと…か……?
その刑事さんは『憶測に過ぎないですが、その可能性はかなり高いと見られます』と言った。
サムライ翔
サムライ翔
もう…なろっちたちにも…のっきさんにも…かいくんにも…こーくんにも…ラメリィーさんにも…スマイリーさんにも…会えんってこと…?
かもめ
かもめ
ッ……
サムライ翔
サムライ翔
そんなん嫌や!なんで…なろっちたちが死ななあかんねん!おかしいやろ……そんなん…
俺は肘から崩れ落ちた。そして下を向きながら涙をこぼした。



それから数日が経った時にそらちゃんが目を覚ました。ICUから出るまで時間がかかったせいで、なかなかそらちゃんに事件のことを話せなかった。
サムライ翔
サムライ翔
今日はそらちゃんが普通病棟になる日…やな…
かもめ
かもめ
そらちゃんに……ちゃんと話せるかな…
俺たちは覚悟してそらちゃんのいる病室に行った。
そらねこ
そらねこ
あ、かもめさんと翔さん!
何も知らないそらちゃんは明るかった。だけど俺たちの様子を見て異変に気づいたらしい。
そらねこ
そらねこ
…どうしたんで…すか…?
サムライ翔
サムライ翔
ッ……そらちゃん…落ち着いて聞いてほしいんやけど………
そう言って全ての話をした。なろっち達が死んだ事と、その事件の詳細、刑事さんから聞いた憶測も…
そらねこ
そらねこ
そんな…嘘だよね!?なろ屋さんたちが…死んだ…?
俺らは黙ることしか出来なかった。俺らだってまだ頭の整理が出来てへんかったから……。
そらねこ
そらねこ
ハハ…ホントなんだ……
そらちゃんはそう言って黙り込んだ。今日は1人にしようとかもめんと話し合い、病室を出ていった。




その1週間後、そらちゃんは退院した。俺らはみんなでとあるビルの屋上に行った。
かもめ
かもめ
みんな考えてることが一緒だったなんてな…
サムライ翔
サムライ翔
そりゃそうやろ…
そらねこ
そらねこ
なろ屋さんもKAITOさんものっきさんも……ラメリィーさんもいないこの世界なんて…クソくらいだよ…
かもめ
かもめ
そうだな…それにみんなで……飛び降りれば・・・・・・怖くない…だろ?
サムライ翔
サムライ翔
せやな…じゃあ…なろっち達のとこへ行くで…
そう言って俺たちは全員で屋上からビルの飛び降りた。
サムライ翔
サムライ翔
さいなら……
結局俺たちはみんな助からなかった。だけど、俺らがいった場所には……




なろっち達がいたんやー
はい、ということで!バットエンド無事終わりましたぁぁぁぁぁ!パチパチ!


いやぁ…みなさん死んじゃいましたね……はい。少し長くなりましたが如何だったでしょうか?


てことでこのお話は以上となります!ここまで読んでくださった方、この小説に♡や☆を押してくださった方々、コメントをくださった方、本当にありがとうございました!何度も読み返して頂ける小説になると嬉しいです。

これからも小説を書いていきますので、そちらも是非読んでいただけると嬉しいです。



主のスノーフからは以上です!またみてね!ばいばい!

プリ小説オーディオドラマ