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第1話

#1 「 早すぎる3度目 」
442
2025/04/28 10:39 更新
人生で3度目の葬式 。

1度目は 、祖父。 2度目は祖母。

3度目はもうだいぶ先だと思っていたのに 、

こんなにも早く来てしまうとは 。

まさかそれが親友 .... 初恋の人 。

現実なのに 、悪夢を見ているようで 、

信じられない 。 夢から覚めればいいのに 。

そう思っても 、やっぱりどうしても

棺桶に入った死化粧された亡骸をみると、

現実に引き戻されてしまう 。
あなた
______ 、_______ ....
彼女の両親と会話を交わし 、友人とも少し

雑談をして式も終盤に差し掛かる。
あなた
........ 。
いくら時間が経とうともいつもみたいな悪ふざけな

ドッキリで 、本当は生きてるんじゃないかって 。

ふとした時に起き上がってさ 、ドッキリ大成功って

笑わせてくれるんじゃないかと期待してしまう自分。

受け入れなきゃいけないのに 、受け入れられない。
あなた
んで ..... ッ
彼女の頬を 、暖かい手で触れても 。

手を握っても 、体温は伝わらずに冷たいままで 。

いつもはあんなにカイロみたいに暖かくて 、

私の手を握って冷たすぎって笑う無邪気な笑顔も 、

遠くから手を振って私の方へ駆け寄る姿も 、

もう見れないのだと 、さっき止まったはずの涙が

溢れてきて 、あまりにも見苦しい顔に逆戻りに

なってしまった 。冷静になろう 、そう思って

私はその場を離れ 、葬儀場の隅にある喫煙所へ

1人ぽつりと座り込んだ。
あなた
フーッ .... 
タバコを取り出し 、火をつける 。

彼女の好きだったタバコ 、預かっててって

渡されたまま忘れてたことを思い出して吸った。

初めて味わう煙草の味は苦くて 、

苦しくて 、これ程かというほどにむせた 。

甘いって言ってた癖に 、嘘つきだなぁ .... 笑

あなた
ゲホッ .... ゴホッ ...
あなた
  ははっ .... 思った通りやっぱ 、  
苦いや ..... ッ
やばい 、また涙出てきちゃった 。

誰か来る前に拭かないと ....
lrn .
  渋いね 、それ彼氏の ?  
あなた
  ..... っだれ 、ですか  
lrn .
  って 、泣いてんじゃん 。
ハンカチないなら貸すけど ....
あなた
ナンパですか .... 
ナンパならお断り ____
lrn .
違うって 、((
心配しただけなんすけど 、
お邪魔でした ?
あなた
.... いえ 、ありがとうございます .... 。
あなた
  ... お言葉に甘えて
ハンカチお借りします
これが貴方との最初の出会いだった 。








ちょっと長くなっちゃうかもだけど 、

私の大好きな親友 .... 初恋の人の話をしようと思う 。

叶うことのない 、私の最初で最後の恋 。
あなた
  _______ !  
名前を呼べば 、ふわりと春の風を連想させる

優しい自然の香りと向日葵のように微笑む彼女 。

大好きだった 。この瞬間は彼女は私だけを見て 、

私に向けて笑顔を見せてくれるから 。

私だけの笑顔 。
she .
  あなた ~ っ!
今日はどこ行く っ ?
she .
  うわぁ .... !
みて 、あなた っ ! !
パンダ可愛いよっ ~ ~ っ ! ?‎
she .
  あなたと一緒に来れてよかった ~ っ  
she .
  きっと 、あなたに愛される人は  
幸せだね ~ っ
貴女が喜んでくれるなら 、何も苦痛じゃなかった 。

貴女の喜びが 、私の幸せで 。

無償の愛をあげたくなる 、そんな人 。

思い出すだけで 、愛おしくてつい頬が緩む 。

大学の人にそれでからかわれるぐらいには 、

貴女のことを思い出す 。
あなた
  もうすぐ着くよ 、_____ 。
起きないと 、乗り過ごしちゃう 。
あなた
  私は終電だからいいけど _____   
she .
  ん ... もう少し寝させて ....~  
あなた
  もう .... 
今日もお泊まりコース ? 笑
she .
  それっていいってこと っ ?   
やった ~ っ
あなた
  いいなんて言ってませんけど ~ ?  
she .
  えーダメなの ?  
あなた
  そんな訳 笑  
she .
  やっぱりあなたは
仲良い人には甘いね っ
she .
  そういうところ 、私だいすき っ  
あなた
  そんなことないし っ 笑  
君だけだよ 、バカ 。
あなた
あのさ 、 .... やっぱ何でもない ー
she .
  ねぇー 、気になるんですけど っ !?   
あなた
なんでもないから ー ! 笑
she .
  あははっ 、わかったってば っ 笑  
じゃあおやすみね っ !
あなた
  うん 、おやすみ  
気づくまで絶対言ってあげないんだから 、

なんて 、思ってたよ 。

.... なんで今思い出したんだろう 。不思議 。
あなた
  ...!大丈夫 、ていうか ....
別に泣いてないですけど 。
誤魔化しようのないほどに赤く晴れた目 。

彼女は隅へと寄って 、その隣へ俺は座る 。

ずっとここで座って泣いてたんだろうなと 、

乾きつつある濡れたアスファルトをみて思う 。

それほどに大切な人が亡くなったのだと 、

人目見てわかる 。
lrn .
 .... いや訂正遅すぎないか  ?!
あなた
  ...... 。  
lrn .
  ..... 。  
いや気まず 、俺から話しかけておいて

なんだけどさ 。

話題っつっても 、こんな雰囲気じゃなかなか ....

あなた
  .... っていうか煙草 、
吸わないんですか
そう俺が考え込んでるうちに 、

彼女がこの沈黙を破った 。

予想外の出来事でつい動揺してしまった 。
lrn .
  え ?  
あなた
吸いに来たんじゃないんですか 、
ここにいるってことは 。
lrn .
  ...あぁ 、吸おうと思ったんだけどさ  
ちょっと火忘れちゃって。
あなた
  ..... 要ります ? 
持ってますけど ....
親切に手慣れない手つきで 、火をつける 。

今日初めて吸ったんだろうなっていうのが 、

ここでも伝わってきた 。
lrn .
  いるいる 、ありがと   
lrn .
  フゥー ....  ハー  
あなた
    .... 煙草って、
こんなに苦いんですね 。
lrn .
  ん ? あぁ 、そうっすね 。
最初はそう思うかもしれない 。
lrn .
   割と慣れてくるとおいしいもんっすよ。なんて 、まあ人それぞれだけど 。
あなた
  ...... 。  
lrn .
  ....俺 、今日元カノの葬式でさ
死ぬちょい前に別れちゃったんよね 。
lrn .
  あっちから急に別れ切り出されてさ 。  
なんの前触れもなく急に 。
なぜ初対面の人にこんな話をし始めたのか 、

俺でもよく分からない 。

何故か話したくなった 、彼女に 。
あなた
 ... どんな人だったんですか 。
lrn .
そうだな 、
向日葵みたいな人 ... かな 。
lrn .
  普段はこんなこと言う柄じゃ  
ないんだけどさ、そんな感じが
するんよね 、あいつをみてると 。
あなた
  ....いい人そうですね 。  
lrn .
  お前は  ?
好きなやつとかいないの ?
lrn .
  慰めてくれるやつ  
余計なことを聞いてしまったかも知れないと

焦っていると 、彼女がクスリと笑った 。
あなた
  なんか新鮮です 、
男の人と恋バナとか ....
少し安心した 。
あなた
   .... いましたよ 。  
私も好きな人 。片思いでしたけど 。
lrn .
  .... どんな人だった ?  
あなた
  なんだろう .... 子供みたいで 、  
無邪気な可愛い人 。
愛おしさの奥に寂しさと悲しみを感じるような表情で

彼女は言った 。
lrn .
  ... そっか 。  
lrn .
  良い人そうだな 。  
あなた
  そりゃそうですよ 。
ほんとに .... いい子でした 。
しばらく話していると 、何度か涙を堪える仕草を

しだす彼女 。

そんな彼女を見ているのが 、初対面ながら

耐えられないぐらいの良心は持ち合わせていた俺は

つい咄嗟に言い放った 。
lrn .
  良ければっすけど、
ここ抜けて飲みに行きませんっ?
あなた
  え 、  
彼女は少し驚いた様子で反応した 。
lrn .
  気のせいだったらいいんすけど 、  
ちょっと辛そうだったんで 。
lrn .
  もし嫌そうだったりしたら  
全然断ってもろて ....
俺の自己満だったり 、寂しさを紛らわすもの

だったりするかも知れない 。

だけど 、彼女は即答で答えた 。
あなた
  いきます 。  
lrn .
  っ返事早すぎだろ 笑  
ついあまりにも早い返事に驚いて 、

笑ってしまった 。
あなた
  早すぎちゃダメなんですかっ?   
lrn .
いーやっ ?
私の早い返事に笑う彼 。

なんで笑ってるのとは思うが 、でも何より

初対面の私を気遣ってくれる心のある彼に私は

この短期間で珍しく結構好印象を抱いていた 。
lrn .
  ... じゃあ行こうか !  
彼は私の手を引いて歩き出した 。

それにつられて私も歩幅を合わせる 。
あなた
はい 、!
今日出会ったばかりのこの人の明るさのおかげで 、

少しは早く立ち直れそうな気がした 。

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