第8話

7話
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2025/07/21 02:47 更新
エイトside
僕は教師寮の会議室で、書類の山に埋もれた机に突っ伏していた。
イフリート・ジン・エイト
……
ムルムル・ツムル
ねぇ、これ聞かなきゃいけないやつ?
イポス・イチョウ
いや、めんどくさそうだから放っておけばいいんじゃないか?
夕飯に来ない僕を探してきたであろう、ツムルとイチョウがヒソヒソと話す声が聞こえる。
イフリート・ジン・エイト
…聞いてよ、二人とも。
ムルムル・ツムル
あっ、結局向こうからきた。
月越しを数週間後に控えた今日この頃。
今、僕はものすっっっごく打ちひしがれていた。
イフリート・ジン・エイト
あなたに…月越しデート断られたぁっ!!
何でっ!!と叫ぶ僕にツムルがジト目になった。
ムルムル・ツムル
…なんだ、そんなことかよ…
イフリート・ジン・エイト
そんなことって!!僕にとっては死活問題だよっ!!
イポス・イチョウ
早々に愛想尽かされたんじゃないか?
イフリート・ジン・エイト
そんなことないから!!
心なしか楽しげに僕を見るイチョウを思い切り睨みつけた。
イポス・イチョウ
理由は聞いたのか?
イフリート・ジン・エイト
先約があるからって…うぅっ…
ムルムル・ツムル
じゃあエイト、俺たちと一緒に月越しはアクドル大武闘会見に行かない?
ツムルの片手には三枚のチケットが握られていた。
イポス・イチョウ
えっ、俺も行くの?…まぁ、予定なかったからいいけどさ。
イポス・イチョウ
よく三枚も当てたな。
毎年倍率すごいって聞くけど、とイチョウが続ける。
ムルムル・ツムル
オリアス先生にお願いしちゃった!
イフリート・ジン・エイト
…あのオリアス先生が頼み聞いてくれたの?
ムルムル・ツムル
毎年争奪戦に敗れて撃沈してる俺を見かねてって!
な、行くだろ?と僕に問いかけるツムルに渋々頷いた。

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