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第2話

シネマ
56
2025/03/29 11:39 更新
東雲彰人
…………っ、!
オレは、RAD WEEKEND を超えるために、

血の滲むような努力をしてきた。

だが、何度も打ち負かされて、

その壁のデカさに打ちのめされていた。
東雲彰人
はぁ…っ、はぁ……っ、
どうしろってんだよ……!

相棒の冬弥は、もっともっと先を行ってる…!
東雲彰人
こんなんじゃ……、超えられねぇ……っ、
あなた
……どうしたの?
東雲彰人
は……、?
そこには、髪の長い女性がいた。
東雲彰人
……誰だよ
オレは、急に話しかけてきたその女に当たった。

頭に血がのぼって、腹が立っていたから。

猫を被ることも忘れていた。
あなた
んー、私?
あなた
私は、ここを通りかかっただけの
ただの女子中学生
東雲彰人
は…っ、中学生がこの辺彷徨いてていいのかよ
あなた
んー、別にいいんじゃない?
あなた
親、いないし
東雲彰人
は……?それってどういう、、
あなた
…それよりさ、歌ってるんでしょ
あなた
一緒に歌わせてよ
あなた
サシで
東雲彰人
……。
普通はこんな挑発にはノらない。

しかも……、たかだか中学生に……、

だが、オレの中の何かが切れた。
東雲彰人
あぁ、やってやるよ
あなた
お、いいね〜!
あなた
じゃ、私から〜!
あなた
スゥー
息を吸った直後、そこにいたはずの中学生は、

いなくなっていた。
あなた
ーーーー!!!!!!!ーーー!!!!
東雲彰人
……っ!
嘘だろ………。

オレは……、オレの努力は、何処に行ったんだというほど、

そこに居るのは、デカいものだった。
東雲彰人
はは……。
あなた
ーーーーーーー!!!!
オレは、何処で間違えた……?

いや…、間違いしかない。

ずっと、こんな実力しかないのに、歌い続けて、、、
あなた
ん、!
東雲彰人
は…、?
あなた
ほら、歌って
目の前の少女は、オレにマイクを差し出した。
あなた
……ノっかったんだから、歌ってよ
あなた
それとも、逃げる気?ニヤッ
あぁ、逃げてぇよ、

オレの今までの時間は何だったんだ。

オレには、無理だって……、
あなた
……歌って
東雲彰人
……っ、
オレは、その目の前の少女の圧に負け、

マイクを取った。
東雲彰人
スゥ、
東雲彰人
ーーーー!!ーー!
あなた
……。
あぁ、ここから逃げ出したい。

オレには、無理だったんだ。

もう、いっそ辞めちまおうか、、、

こんなん……、オレの求めるものじゃない……。
東雲彰人
はぁっ、はぁ……っ、
あなた
……貴方はさ、何のために歌うの?
東雲彰人
は……、?
あなた
………。
真っ直ぐな瞳だった。
東雲彰人
……っ、オレは……、
超えれるのか、?

こんな歌で……、こんな実力で………、
あなた
……最初から、諦めてたら、意味ないでしょ
東雲彰人
……っ、
あなた
……私だって、逃げたくなる時はあった
あなた
でも…、貴方は努力したんでしょ?
あなた
なら、頑張ってよ
東雲彰人
……!!まだまだこれからだ…!!
あなた
…!そうこなくっちゃ…!
負けてもいい…!

今、負けてもオレは努力して、いつか、

RAD WEEKEND を、超えるんだ…!!

オレ達が…!








東雲彰人
ーーー!!!!ーーーーーーーー!!!
この出来事から1年後、

オレ達は、RAD WEEKEND を超えた。

その会場には、あの時の少女がいた。

嬉しそうな顔をしてた。




東雲彰人
…あの時の、
あなた
あ、こんにちはー!
東雲彰人
いや…それより聞きたいことが、
あなた
ん?
東雲彰人
……お前は、今どこで何をしてるんだ、?
あなた
んー、さあ、何でしょうねー
東雲彰人
はぁ、?
白石杏
彰人ー!
白石杏
……?誰と話してんの?
東雲彰人
は……?目の前にいんだろって……、え、?
目の前にいたはずの少女は、いなくなっていた。
白石杏
……?誰もいなかったけど、、
東雲彰人
は………、?
オレは、訳が分からなかった。
白石杏
まあ、いいでしょ!
東雲彰人
あ、待てって!!
あなた
(……最期まで見れてよかったよ)
これは、彼が最底辺から駆け上がった物語。
あなた
ありがと、彰人
その言葉を最後に彼女は光へと消えていった。
解説


あなたの下の名前は、小さい頃に亡くなった彰人の幼なじみで、

ずっと彰人を見守っていた。

夢に向かっている途中、挫折しかけた彰人を見て、

彰人が潰れてしまわないように、

助言とともに彰人にだけ見えるように、

姿を現した。

そして、一つ夢を叶えた彰人を見た時、

タイムリミットになり、

「世界を獲る」夢は見られなかったものの、

その夢を応援しながら、完全に成仏してしまった。

彰人は、幼すぎて、あなたの下の名前のことは全く覚えていなかった。

だが、見覚えは微かにあった。

そして、疑問が残ったまま、あなたの下の名前は消えてしまった。

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