マジかよ...そんなことが...。

ったく...そういうことは早く言ってほしいっしょ...。

宇宙人は僕の敵だ...。
僕はこの体のせいで全てを失った。

ノーズ以外誰にも話さなかったけど、君になら話していいかもね...。

僕は小学生の頃から仲間たちとバンド活動をやっていた。

毎日ストリートで弾いて、いつかプロデビューみたいな夢もあったっしょ。

だけどある日、ストリートでの演奏の帰り道僕らにとんでもないことが起こった...。

...突然現れたUFOに連れ去られ、僕らは奴らの実験の道具にされた...。

その結果がこの体っすよ...。

人間じゃありえないくらい、まるで蛇みたいに体が柔らかくなってた...。

そのおかげで拘束具をすり抜けて、何とか脱出に成功したんだ。

僕は仲間を助けようとUFOの中を必死に探し回った。

でも......。

ようやく見つけたみんなは...もう...人の形をしていなかった...。

仲間たちの変わり果てた姿に僕の胸は張り裂けそうだった。

みんなは他の生物と融合した不気味な『キメラ』にされてしまったんだ。

僕は必死に逃げた。捕まったら同じ姿にされてしまうと思った。

あんな風になるくらいなら死んだ方がマシだと死を覚悟して、UFOから飛び降りたんだ。

『バイパーコネクター』のこと？
逃げる途中で偶然拾って...

武器になりそうなものがなかったからこれで奴らを殴りながら逃げた。

...けど、まさか変身できるとは思ってもみなかったけどね。

そして植え付けられた蛇の遺伝子のせいで僕は死ねなかった...。

気を失って倒れていたところをノーズに助けられたんだ。

あの日から僕は、ノーズにくっついて行動するようになったっしょ。

僕とノーズは、お互いのない部分を補って生きていくようになった...。

でも、僕の体に残った『傷跡』は僕を普通の生活に戻してくれなかった。

何より、痛々しい目で僕を見る親から少しでも遠くへ離れたかったんだ。

僕らは血の滲むような努力をして、ゼロからやり直すためにここに来た...。

...分かった。
いいよね、ノーズ？

僕ら学園マフィアは、君たち生徒会に協力するっしょ。

マフィアのボスは何かと忙しいからねー。
じゃとりあえず、僕がついてく感じで。

仲良し...。

僕らが仲良い？

その通り、一緒にいると何かと便利だし。

！

・・・

バンドやる？

これのどこが仲良し？