第3話

1:まぁ、夢の中って大抵想定外だし?
14
2026/02/14 09:51 更新
(ルミア視点)

私、ルミアは、ごく普通の女子中学生だと思う。
朝はうるさい目覚ましで起きて、顔をあらってパンをくわえて、遅刻ギリギリで家を出る。
友達
あ、ルミアおはよ〜!
友達2
ねぇ、聞いてよるみあっ…w
友達2
コイツがさぁ…(笑)
友達3
やめてくれぇっ…!黒歴史を晒すなぁっっ!!
ルミア
ルミア
皆何やってるのー?w
担任の先生
おい朝の会はじめるぞー
学校では授業を受けて、ノートを取って、たまにBLの落書きがバレて注意されて。
友達とくだらない話で笑って、将来の事なんて深く考えずに生きている。
刺激はないし、たまにちょっと退屈になるけど、多分これが『普通』だ。



その日も、ここまでは特別な事は何も無かった。
友達3
ルミアじゃあね〜
友達
おいおい、一緒に帰るにきまってるだろー?
友達2
うわ拒否権ないやつだ
放課後に寄り道をして、友達と別れたら母の作った夕飯を食べて、お風呂に入って、布団に潜り込む。
スマホを眺めながら、明日の予定を考えては面倒だなぁと考えて。
やがて瞼が重くなる。
ルミア
ルミア
…おやすみ
誰に言うでもなく、そう呟いて、目を閉じた。
次に目を明けた瞬間、違和感が全身を襲った。
まず、暗い。
でも夜じゃない、
薄暗いのに、空は明るい。
ルミア
ルミア
………?…
背中が、固い
布団じゃない、ベットでもない。
私はゆっくりと起き上がる










そこは、知らない場所だった。
ルミア
ルミア
…???
一瞬、頭がおかしくなったのかとおもった
見たことのない景色。
でも、どこか現実的で、妙に生活感がある
ルミア
ルミア
待って待って待って…
立ち上がる。歩く。
地面の感触が、靴底越しにちゃんと足に伝わる
ルミア
ルミア
………え、此処は何処?私はルミア
そこは、汚い路上裏だった。
ルミア
ルミア
えっ、ナニコレぇぇぇぇぇぇぇぇ!?!?
古い建物に挟まれた細い道。昼なのか夕方なのか分からない、くすんだ空。
ルミア
ルミア
何ここは、ロケ地!?
    
試しに太ももをつまんでみる
ルミア
ルミア
いたっ…え…リアルすぎん…?
夢だ…!
これは絶対に夢だ。だって私はさっきまで布団の中に居たし
私は直ぐに納得した。
と言うか、深く考えない事にした

だってこれは夢に決まっている
ルミア
ルミア
すご!夢のクオリティえぐない?私の脳って異常だな
ルミア
ルミア
待てよ………最っっ高じゃん!?
私は普通の人生に飽き飽きしていた。
もっと騒いで、頭のおかしい発言をして、楽しく生きたかった。
でも普通にそんな事したら周りに引かれるし、何より私が恥ずかしさで死んでしまう。

そんな私にとって、このリアルな夢は迷惑し放題の天国だったのだ
私は路上裏を抜け、大通りに出た。
そこには、人が居た。
歩いている、話している、スマホを見ている。
でも、どこか空気が違う。
見慣れた筈の街なのに、微妙にズレている。
ルミア
ルミア
異世界っぽい…!
(スライム居るかな?)
ワクワクが止まらない
私は、近くを歩いていた1人の青年に駆け寄った。
ジャラジャラした派手な服をだらしなく着ていて、目は真っ黒なサングラスをかけ、表情が全く分からない。
普通は怖く思われる見た目だが、夢の中に居る私には怖いもの知らずだった。
ルミア
ルミア
すみませーん!
青年は驚いた様に足を止めた
ルミア
ルミア
ここって何処ですか?スライムとか出現しますか?
勢いよく聞く
青年は、そんな様子のおかしい少女を見つめ沈黙した後、静かに口を開いた
通りすがりの柄の悪い青年
ou…お嬢ちゃん、君は迷子かい?
ルミア
ルミア
夢の中で!!
見た目の割に変な喋り方をする青年に、
私は即答した
青年の表情が、一瞬だけ固まった
通りすがりの柄の悪い青年
(why…?)a、嗚呼そうか。
ルミア
ルミア
(否定しないんだ…!)
ルミア
ルミア
(この人優しい…!)
その時だった。
???
おいテメェ!?!?
頭が痛くなるような、大きな怒声と悲鳴の入り交じった声が響く。
少し離れた場所で、体格の大きい二人の男性が殴り合いをしていた
???
お前、俺の財布盗んだろ!
???
オレじゃねーよ!!
???
お前しか俺の近く通ってねぇぇんだよ!!!
???
チッ、いい加減殴んじゃねェよオ゛ラァァ
胸ぐらを掴み合い、両方痣だらけになっている
通りすがりの柄の悪い青年
アイツら…!
ルミア
ルミア
…!
青年が止めに行こうとするより、
先に私がその方向へ向かった
通りすがりの柄の悪い青年
ちょっ、ウェイウェイウェイウェイ!辞めとけ嬢ちゃん!!
ルミア
ルミア
イベント発ぇ生!!
(夢ってこうゆうのあるよね!)
迷わずその場から走り出した。止めに来る人の声など、全く耳に入らなかった

ルミア
ルミア
ちょっとちょっと、何してんの? 
とりあえずBL本見て落ち着こ??
???
あ゛??誰だよテメェうっせぇんだよ
???
はよどっかいけ!!
ルミア
ルミア
も〜チクチク言葉はダメだぞ?
???
???
↑※???が「???」って喋ってるのなにこれ
???
だ、黙れよお前…!
ルミア
ルミア
お前が黙れよ
(キャー怖ぁぁい)
???
ンだよこのガキ!!逆だよ!!
???
まじでふざけんじゃねぇよ💢
ルミア
ルミア
反抗期かわよ、でも私思春期派
ルミア
ルミア
はい論破ァァァァァァ(※ルミアちゃんはこんな言葉使いません)
???
は????(怒りMAX)
???
チッお前ぇ!!!(手を上げようとする)
ルミア
ルミア
え?何??手を上げるって、文面だと降伏するって意味にもなるよね??
ルミア
ルミア
これ私の勝ち!?やったぁぁぁぁ
???
ちょっ、お前…辞めとけ(殴りかかろうとする方を止める)
???
何すんだよ!!
???
普通に考えてコイツを止められると思うか??
???
???
まァ…確かに…(納得)
通りすがりの柄の悪い青年
(納得してる…!?)
この異常な光景に、周りがざわつく。
周りに人が集まり始めたのだ
知らない人
ちょっと…何あれ…
知らない人
コラ〇〇!貴方は見ちゃダメよ
知らない人
だれか警察呼んだ?
???
(こ、これ…喧嘩しずら…)
ルミア
ルミア
ひよってる奴いるぅ?居ねぇーよなぁぁ!!
その時、人混みの中から響く、確かなサイレンが聞こえ始めた
???
(っ…!!警察かっ…!)
???
(逃げる)
???
オイ待てよ!!
???
(2人とも逃げる)
ルミア
ルミア
え、マジでひよってたの!?
ルミア
ルミア
ごめぇん!!マ◯キーみたいにこめかみにキックしないからぁぁぁ
おさわりさん
警察だ!!そこを動くな!!
直ぐ近くの道路に、パトカーが止まる。
バタンとドアが開いた
通りすがりの柄の悪い青年
(良かった…これで安s)
おさわりさん
貴様を逮捕する!!!
ルミア
ルミア
(!?!?!?)
警察が捕まえたのは、




ルミアの方であった…

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