第37話

#35 帰したくなくなる
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2025/11/05 11:00 更新








髙地
あははっ、まーそうだよなー
松村先生と付き合い始めてから2週間くらい。
もう2週間、されど2週間。…そういった実感がない。


お昼休憩の屋上に行くと無意識に避けていた髙地先生がいて大変待たせてしまったが告白のお返事をした。
あなた
っやでも、髙地先生のことはすごく尊敬
してますし…憧れという意味で好きです
髙地
いいよいいよ、逆にそう気を遣われた方
がグッとくるし、うん、大丈夫大丈夫
「ごめんなさい」、たった一言がこんなにも重いものだったっけ、と思いながら白いため息を吐く髙地先生を見つめる。


するとそっと目が合って、にこ、と笑う髙地先生。
髙地
…で?北斗とはどこまでいったの?
あなた
………それがですね髙地せんせい、、
髙地
え?なに早速上手くいってないの?
返答にためらって少しづつ首を傾けて、だいぶ大きく頷けば「まじ!?」と目をまん丸くして驚く髙地先生


そりゃその反応になるよね…そもそも世のカップルたちが何をしているのかわかんないけど、きちんと付き合って2週間、あの夜手を繋いだ以降何もありません。
あなた
そもそも松村先生とイチャつくとか…
えなんか気持ち悪くないですか?
髙地
…2人はちゃんと想いを通じ合わせて
付き合ってるってことであってるよね?
あなた
…はい、それで間違いありません
いや原因は明らか私だ。憧れの延長線上で恋した相手と今更どう距離を詰めればいいのか全くわからない。


そもそも大人の恋って何すればいいの?というか松村先生が恋人になったところで何が変わるんだ???
髙地
俺も大した恋愛したわけじゃないからわ
かんねぇけど無難に恋人の家に行くとか
あなた
それめっちゃハードル高くないですか
髙地
今日北斗に会ったら家行きたいです!っ
てまずは言えばいいんじゃね?いけるよ
って言われちゃったから午後からの仕事はどのタイミングでどう言えばいいかずっと悩みに悩んじゃって。
松村
……言いたいことあるなら言えば
あなた
え?あ、え、え、っと……い!いえ!
行きたいです!
今日最後の仕事のカンファレンスまで本人がいること相まってずっと考えちゃって、終わったあと声をかけられて今に至る。そして松村先生は目を丸くしてる。
松村
………家?俺の?
色々かわいく言えるもの頑張って考えてたのに出てきたのはどシンプルな家行きたい。本当に可愛げ無いなーと思いながら首が取れるくらい縦に頭を振る。
松村
別にいいけど…俺が行く方がよくない?
あなた
え?…私の部屋ってことですか?
松村
うん
あなた
…先生、私の部屋に興味あるんですか?
松村
興味?笑…そういうのじゃなくて要は
俺と2人っきりになりたいんでしょ?
興味とは。自分で言ったところでどういう意味かも分からないし家に行きたいなんて裏を返せば確かにそうなることに今気がついてとんでもない墓穴掘った。
松村
え?なに、意味もなく俺の部屋に来よう
としてたの?無防備すぎない?
あなた
むぼう…無防備?ですか?
松村
……嘘、よくそんなので今まで男に
騙されなかったね、心配なるんだけど
あなた
え?…ちょっ何言ってるかわかんな、
照明がほとんどない病院の渡り廊下は日中は日が差して明るい分夜は大体真っ暗で。


その中でも松村先生の耳が紅かったのがよく見えて。
松村
俺の家に来たら帰せなくなっちゃう
でしょうよ、それくらい分かりなさい

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