渚紗side______________________________
俺は、気づかなかった。あの時自分が今までにないくらい、腕が血まみれになっていたこと。
そして、、
廉翔達が帰ってきたこと
廉翔が来ていたことに気づかなかったんだ
廉翔side_______________________________________
廉翔が無理やり、渚紗の胸ぐらを掴む
廉翔がこんなに怒ってるのは初めて見たな……
そこへ、他の兄弟もやってきた
廉翔が床で、うずくまってる渚紗の腕を引っ張り出し、みんなに見せた
渚紗の部屋にみんなが集まり、渚紗と、廉翔だけが床に座っている
少し経ってから渚紗が言った
渚紗は部屋から出ていってしまった
渚紗……どうしたんだよ
言えば、幸せになれる……
言えないなら、俺が言わないと
渚紗が危ない
渚紗side______________________________
勢い余って、外出てきちゃったけど、どうしようかな……
てゆうか、出てきてよかったのかな……笑
廉翔に迷惑かけてばっかだよな……
いつも、俺の事情知ってくれて、部活もあんまり参加してないだなんて。
バイトも入れる日入ってくれてるし、俺にいつも休めって……
なんで、そんなに優しいんだよ
本当の兄弟じゃないのに
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!