「………………」
研磨『監禁するにしても、そんないい場所あるかな。第一に人から知られてない場所、それから人が寄り付きにくい場所。君はそこに行くことに違和感を覚えられたら誰かに気づかれるだろうし……』
「そんな場所ないに決まっとるやろ…」
俺はそもそも高校に行く以外近所の公園でバレーの練習するか家におるかの2択といっても過言やない生活やし…
宮母「侑〜!!」
「あ?なんやねん、おかん」
宮母「や〜合宿終わりで部活暫くないんやろ?近くにある方のばあちゃん家の庭、大掃除したいらしいねん。でももうばあちゃんたちも若くないやろ?侑手伝いに行ったってや」
「庭の掃除ぃ?いや、面倒くさいし俺嫌なんやけど…」
宮母「そんなこと言わんの。もーばあちゃんらにどんだけ世話なったと思いよん。日頃の感謝やろ」
「おかんが行ってくればええやろ」
宮母「男子高校生のバカみたいな体力を遺憾無く発揮できるときやんか!!」
「俺の体力はバレーのためにあるんや!!ばあちゃん家の庭の掃除のためやないわ!!」
宮母「も〜…!あそこの庭、もともとじいちゃんが管理しとったんやけど、腰いわしてから庭に行かんくなってなぁ…せやから雑草も生えまくっとるし、"倉庫"の掃除もできてへんねん」
「……倉庫?そんなんあったっけ」
宮母「まあ侑らは庭に行ったことあんまないからな。でっかい倉庫あんねんで」
「……ふーん、」
私有地やから人が寄り付かんし、でかい倉庫がある。
結構庭は広かった気がするし、何日通っても特に違和感は感じられなさそう。
……実際に掃除せなあかんのは面倒やけど、背に腹は変えられへんな。
「ええよ、それ。引き受けたる」
宮母「ほんま?助かるわぁ。結構広いからゆっくりやりいよ。あ、あとあんたも腰いわしたりせんでよ?」
「俺はそんな老けてへんわ!!」
部活が再開するまで3日くらいあるから、それまでにざっくり掃除を終わらせとかんと。
あ、でも最優先は流石に倉庫の掃除やろうか。
そこに『あなたを閉じ込める』んやから___














編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。