想像もしなかった展開に 思わず 後ずさる 。
その反応を 見ると 、
彼は ペリドットのような オリーブ色の瞳を 輝かせた 。
引き止めてくる 彼を無視して
従者が 連れてきた 馬車に乗り込む 。
幸い そこまで 執拗に 追いかけてくることはなく 、
馬車が出ると 頭をかきながら 私を 見送った 。
それから 数日後 。
部屋に 一人でいると 、
メイドが 恐縮したような 態度で そう 伝えに来た 。
そんなに 私 怖そうだったっけ 、 と思っていると 、
そのメイドは おずおずと 声にした 。
その名を聞いた瞬間 、 思わず ため息が出る 。
真逆 わざわざ ここに来てまで
理由を知りたい とは 。
思い出したように 付け足すと 、
ほっとしたような 表情で メイドは 部屋を 出ていった 。












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!