☕side
放課後、俺はいつも通り、図書館へ向かう。
俺は、去年に引き続き、図書委員に所属している。
本来なら、今年はもうやめようかと思っていた。
だが、俺には、
またこの委員会に入る、理由ができてしまった。
それは……
ガラッ
草薙も、また図書委員に入ったからだ。
それは、正直思う。
だが今の俺は、この時間がありがたく思う。
なんて、誤魔化しの言葉にすぎない。
俺は、_____草薙が好きだ。
同じ図書委員に入れば、今みたいに、
2人で過ごす機会が増える。
だから俺は、草薙と同じ委員に入った。
草薙からの誘いだ。本来なら喜ぶべきことだ。
……だが、俺は知ってる。
彰人といる時の草薙は、普段より笑う機会が増えていることを俺は気付いていた。
草薙は……彰人が好きなんだ。
この誘いは、俺に気があるわけではない。
俺も草薙と同じく、ゲームが好きだから。
ただ、それだけだ、変な意味はない。
期待したら、あとで惨めになるだけ。
ゲーセンから出て、
俺達は2人、公園のベンチに座った。
そういう草薙は、少し嬉しそうな表情をしていた。
俺の一言に草薙は、顔を赤くしながら慌てる。
これで、いいはずだ。
草薙が幸せなら、それで……
………そう、それで……。














編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。