第5話

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2024/05/08 11:23 更新

 ☕side


 放課後、俺はいつも通り、図書館へ向かう。

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 ( 誰もいない…… ) 
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 ( そりゃあ、テスト期間でもないし 
 放課後に図書館寄る人なんて、
 そんなにいないよな…… ) 


 俺は、去年に引き続き、図書委員に所属している。


 本来なら、今年はもうやめようかと思っていた。


 だが、俺には、


 またこの委員会に入る、理由ができてしまった。



 それは……














 ガラッ

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 あれ、もう来てたんだ 
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 !、草薙 


 草薙も、また図書委員に入ったからだ。

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 ……人、誰もいないね…… 
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 あぁ…、テスト期間でもないしな 
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 誰もいないのに、わたしたちが 
 ここに来る意味あるの、?


 それは、正直思う。


 だが今の俺は、この時間がありがたく思う。

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 早く帰りたいよな 


 なんて、誤魔化しの言葉にすぎない。


 俺は、_____草薙が好きだ。


 同じ図書委員に入れば、今みたいに、


 2人で過ごす機会が増える。


 だから俺は、草薙と同じ委員に入った。

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 あ、そういえばさ、 
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 いつものゲーセンに新しい 
 ゲーム追加されたんだって 
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 多分今日は早く終わると思うし、 
 ちょっと行ってみない?
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 …! 

 草薙からの誘いだ。本来なら喜ぶべきことだ。


 ……だが、俺は知ってる。


 彰人といる時の草薙は、普段より笑う機会が増えていることを俺は気付いていた。


 草薙は……彰人俺の親友が好きなんだ。


 この誘いは、俺に気があるわけではない。


 俺も草薙と同じく、ゲームが好きだから。


 ただ、それだけだ、変な意味はない。


 期待したら、あとで惨めになるだけ。

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 …… 
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 あ、でも冬弥も暇じゃないと 
 思うしできたらでいいから
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 いや、今日は何も予定はない 
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 終わったら、行こう 




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 はぁ、楽しかった… 
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 俺も、久々に息抜きができた 

 ゲーセンから出て、


 俺達は2人、公園のベンチに座った。

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 あっ、そういえばさ、 
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 ! 
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 ( 危ない…彰人がこの公園で 
 歌ってたのは、秘密なんだった ) 
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 ( ッ…2人、だけの…// ) 
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 ?、どうした? 
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 ごめん、なんでもない 


 そういう草薙は、少し嬉しそうな表情をしていた。

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 …… 
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 ( もしかして、彰人のことを考えて… ) 










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 ……なぁ、草薙 
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 ん? 
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 今考えてたのは……彰人のことか? 
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 ッ !!! 
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 はぁ!?なんで、わたしが 
 彰人のことを考えなきゃ…ッ 


 俺の一言に草薙は、顔を赤くしながら慌てる。

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 っ… 
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 ( 図星、か…… ) 
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 考えて、ないから…!!
 変なこと言わないで!! 
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 ……草薙、 
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 好きなんだろ?彰人のことが 
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 ッ !!?? 
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 …草薙を見てれば、わかる 
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 う、そ……わたし、 
 そんな顔に出てた…? 
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 もしかして、彰人にも気付かれて… 
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 いや、きっと俺だけだと思う 
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 そ、そう…?そうならいいな… 
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 って、このこと絶対あの2人には 
 言わないでね!絶対!!
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 ……あぁ、もちろんだ 
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 俺、は…… 
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 草薙が彰人と上手くいくように、 
 応援してるから
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 だから……頑張れ 


 これで、いいはずだ。


 草薙が幸せなら、それで……


 ………そう、それで……。

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