また自分で言って恥ずかしくなる
ばぁうくんが口を開けると同時に手を私の頭の近くに持ってきた
もしかして殴ってくる...?
目をぎゅっと閉じると
思い出したくもない昔のことがフラッシュバックされた
私は施設に元々入っていた
その前の家は最悪
財産的には恵まれている方だと思うが、
母親と父親の教育方針が終わっていた
私がテストで姉より点数が高かったら
私は申し訳なさそうに謝ることしか出来ない姉の姿が
可哀想で仕方なかった
だがそう思ってたのは私だけだった
テストで姉が私より点数が高いと
一気に私に向けられる目線は冷たくて寂しかった
まぁ当然こんな教育をされていると、
姉妹同士で点数を競うようになる
前は姉の勝ち、今回は私の勝ち
そんな意味もない争いが繰り広げられていたある日
お父さんの手元を見てみると私と姉のテストがあった
姉とのテストを比べてみると
なんと24点も差があったのだ
腕が振り上げられる
周りに助けを求めようとすると
そこにはまた冷たい目をした母と姉、
私には味方が居ないんだと幼いながらに悟った













編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!